「子どもと一緒に旅をするって、大変じゃない?」って思っていませんか。
たしかに、自分ひとりの旅スタイルと違って、思い通りにいかないことや思わぬハプニングなど、それを「大変」と感じることもあるかもしれません。
でも、「大変」以上に子連れ旅には「子ども」にプラスな面がたくさんあります。今日は、「人見知りだった我が子が、旅をしていくうちに変わったこと」をお伝えしたいと思います。
「旅したいけど、子連れだと大変じゃない?」「小さいうちから旅するよりもう少し大きくなってからの方がいいんじゃない?」と思っている方、「旅はしたいけど…」といまいち決断ができない方、いませんか。これを読んで、少しでも「旅」に前向きになってもらえたらうれしいです。
変化① 国際色豊かなメンバーの中で遊ぶようになった
「心のバリアフリー」という言葉を聞いたことがありますが、子どもにはもともと心には「バリア」なんてないのではないかと思います。もしかしたら、いつの間にか、まわりの大人が、子どもの心に「バリア」を作ってしまっているのではないかと。
海外に行くと、子どもが遊ぶ場所では、現地の子どもたちや旅行で来ている子どもたちと出会います。子連れ旅をするようになって、人見知りだった我が子は、国際色豊かなメンバーと一緒に遊べるようになりました。
はじめは、人見知りの我が子は、親と一緒じゃなくては遊べませんでした。でも、旅を続けていくうちに、いつの間にか、親と離れて楽しく遊べるようになりました。
大きなジャングルジムで、欧米、インド、中国と国際色豊かなメンバーと、鬼ごっこを始める我が子。
子どもってすごい!
びっくりです。これは、けっして我が子がすごいわけではありません。一緒に遊んでいる子どもたちも含め、子どもの心には「どこの国の人」っていう線引きがないのだと思います。「一緒に遊んで楽しければいい」とってもシンプルだけど、とても大切なことではないでしょうか。
これは、日本にいては、なかなか経験できないこと。海外に出たからこそ、子どもが育った変化だと思います。
変化② 言葉が通じなくてもコミュニケーションをとっている
「言葉が通じない」ことの不便さを、旅に出ると感じます。わたしも、語学の必要性を実感したのは、初海外旅行のときでした。
でも、子どもにとって、ちょっと違うようです。「なんかよく分からないけど、こんなこと言っているのかな」と想像力で、相手の話を理解するようになった娘。
子どもの遊び場で遊ばせていたときのこと。子どもだけが中に入って遊べ、大人は外から見守っていました。遊び場のスタッフが何やら娘に話しかけているのですが、娘は「うん、うん」とうなずいて答えています。
え!あのスタッフ、日本語が話せるの??
そんなはずはありません。外国語で話しかけられているのに、答えているんです。遊び終わってから娘に聞くと、「あと少しで遊ぶ時間がおしまいって言ってたと思う」と答えました。ニュアンスで内容を理解していたようです。
また、幼児向けのワークショップに参加したときも、同じような感じでした。親は遠くから見守っているだけ。いろいろな国の子どもたちの中にまざって工作をする娘。もちろん、作り方は外国語で説明されています。
どのくらい分かっているのか⁉
大丈夫なのかな。
親の心配はよそに、見よう見まねで作れて、娘は大満足で戻ってきました。「親から離れて、一人で作れた」「よく分からない言葉でも、なんとかなった」ことが、自信につながったようです。
娘の姿から「分からないながらも理解しようとする姿勢」が大切なのだと思いました。これが、本当の「コミュニケーション能力」なのかもしれません。これも、子連れ旅でしか体験できないことです。
変化③ 現地の言葉であいさつをするようになった
はじめての旅では、まったくあいさつしようとしなかった娘。それは、日本でも同じだったので、海外に出てあいさつができるとは思っていませんでした。
それが旅を続けていくうちに、聞いた言葉を繰り返してみたり、あいさつされるとあいさつするようになったり、うれしい変化が見られました。言葉に興味がわいてきたのも、旅を続けてきたメリットだと思います。
コミュニケーションをとるためには「言葉」が大事だということを、娘なりに実感することができたのでしょう。無理に「英語」を学習させなくても、「旅」に出て「必要な言葉」を実践で覚えていく、「言語」に興味をもつことが、今後、語学の習得にもつながっていくのではないかと思います。
まぁ、そんなにうまくいかないかもしれませんが…。
変化④ 超潔癖がいつの間にかなおっていた
超おおざっぱなわたしが育てているのに、なぜか超潔癖に育っていた我が子。2歳ごろまでは砂場の砂もNGでした。ちょっと手に何かつくだけで、パタパタはたきまくる娘。そんな娘だったので、旅先で一番心配したのが「トイレ」でした。
日本のトイレって、すごすぎます!
きれいだし、多機能だし、それに慣れている娘が、はたして海外のトイレに適応できるのか!?
はじめは、適応不可でした~。でも、まだおむつだったのでセーフ。おむつ替えも、トイレではできず、こっそりトイレ以外で替えたりしてました。
おむつが外れてからは、娘にとっては試練だったはず。でも、一度、トイレでできてしまうと「あ、なんとかなる」と思ったのか、その後はどんなトイレでも大丈夫になりました。
4歳のときに行ったビーチでのこと。「トイレに行きたい」というので、トイレをさがし入ってみると、完全に壊れた便器しかありません。ドアも閉まらない、ボロボロのトイレでも「ここで大丈夫」という娘。たくましく育ったものだと、驚きました。超潔癖だったのがうそのようです。
潔癖がなおったのは、旅だけが理由ではないにせよ、旅が大きな影響を与えたことは確かです。
旅の持ち物についてはこちらをご覧ください。
変化⑤ 日本との違いを楽しむようになった
3歳くらいまでは、日本なのか海外なのかは、あまり認識していないように思います。でも、3歳を過ぎたころから、「日本ではないところにいる」ことを理解するようになりました。
旅先では、日本ではありえないことが起こったり、日本とは違った不便さを味わったりすることがあります。逆に、日本よりもすごいことに気づいたり、日本では味わえないおいしいものに出会ったりもします。
その違いを楽しむようになりました。違いに気づくことができるようになったんですね。その違いを「いい」「わるい」と評価するのではなく、楽しむことができるようになる。これは、旅好きな親としてうれしいことです。
「グローバル社会」といわれていますが、個人的に「グローバル」とは違いを認め合えることではないかなと思っています。
そういう考え方ができる子に育ってほしい!
そんな願いをもちつつ、ただ今、子連れ旅実践中。まだ、結果が出ていないので断言はできませんが、子連れ旅は「グローバル」な子育てにぴったりだと思います。
【まとめ】子連れ旅で子どもが育つ!大変なこともあるけれど、旅に出よう。
子連れ旅で、我が子はたくましくなりました。実は、旅を通してこんなに子どもが成長するとは思っていませんでした。子連れ旅をはじめたのは「旅好きな親がただ旅にでたかったから」です。でも、旅を続けていくと、子どもに変化が見られるようになりました。思わぬ「旅効果」でした。
たしかに「子連れで旅をしよう」と思うと、あれもしないと、これもしないと、と考えるだけでエネルギーを消費します。準備や計画も、今まで通りにいかないこともあります。さらに旅先でも、突然熱を出したり、予定通りにいかなかったりすることも。
それでも、「旅」は子どもを成長させてくれます。目に見えないところで、大きな影響を与え、変化をもたらします。それは、言葉で教えるよりもはるかに影響力があるものです。
「子連れ旅に興味がある方」「行きたいけど、なかなか決断できない方」、子連れ旅の準備をはじめませんか。
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