小学校の先生への連絡帳の書き方 子どものトラブル編

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「トラブルがまったくない」という子の方が少ないのではないでしょうか。多かれ少なかれ、友だちとのトラブルが学校内でのトラブルはあるもの、と考えておいた方がいいでしょう。

ただ、我が子のトラブルに遭遇すると、冷静に対応することがむずかしいという方も意外と多いものです。(わたしもその一人です…)

そこで、「小学校の先生に子どものトラブルを伝えるとき、どのように伝えたらいいのか」を今日はお伝えしたいと思います。というのも、伝え方によっては、担任の先生の対応が変わってくることがあります。きちんと伝わる「伝え方」「伝わる方法」を具体的にお伝えするので、今、学校の先生に伝えたいけれど我慢していることがある方は、ぜひ参考にしてみてください。

トラブル関連には、連絡帳はNG!

連絡帳というだけあって、家庭と学校の連絡のためのノートなのですが… 子どもに関連するトラブルには、連絡帳は使わない方がいいです。

そのわけは、連絡帳は、子どもの目に入ることがあるからです。もちろん、自分の子どもが読むだろうし(漢字で読めなくても、他の子に読んでもらうこともあります)、先生の机の上においてある連絡帳を他の子が見ることもあるかもしれません。

また、担任の先生の多くは、休み時間やちょっと手があいた時間に、連絡帳の返事を書くことが多いです。その時間、まわりに子どもたちがいる状況も考えられます。

子どものトラブルなのだから、子どもが見てもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、それがさらなるトラブルにつながることも…。

さらに、トラブルが無事に解決したあとも、連絡帳を開くたびに、トラブルのことを思い出すこともあるかもしれません。

子どもに関するトラブル案件は、連絡帳を使わずに手紙にすること。それが、子どものためになります。

子どもから話を聞いた直後に、手紙は書かないこと!

子ども同士のトラブルといっても、いろいろなものが考えられるので一概に「こうやって書きましょう」とはいえません。

ただ、大事なことは、子どもから話を聞いた直後に、手紙を書くことは控えましょう。その理由は、感情的になっているかもしれないからです。

たくさんの子どもたちにかかわってきた元教員でさえ、自分の子どものトラブルとなると、一瞬感情的になることがあります。「もしかしたら、こうだったのかもしれない」「こういう理由があるのかもしれない」と冷静になる努力をすることも。

感情的になって書いた手紙は、先生にうまく伝わらないことが多いです。怒りや悲しみを先生にぶつけたところで、それは解決の糸口にはなりません。

まずは、冷静になること、冷静に子どもから話を聞くことが大切です。子どもは、自分の感情をうまく伝えられないことも多くあります。また、事実といっても、一方的な見方にかたよるため、実際にどうだったのかというのは、当事者からの話ではわからないことも。

子どもの気持ちに寄り添いながら話を聞きつつも、冷静さを忘れないようにしましょう。

子どもから聞いた「事実を書くこと」に徹する

子どもから話を聞いた直後は、「なんてひどいんだ!」「かわいそう…」「どうしたらいいのだろう」など、親にもいろいろな感情が出てきて当然です。

それが少し時間をおいてみると、ちょっと感情に変化が出てくるかもしれません。「もしかしたら…こうだったのかな」「子どもが誤解しているだけ…ということもあるのかな」「先生が気づかないところで起きているのかな」など、冷静に物事が見えてきます。

冷静さをとりもどしたら、何を伝えるのかを考えながら、手紙を書きましょう。この時、子どもから聞いた事実を淡々と書くことをおすすめします。また、子どもの様子なども書いておくと、どのくらい深刻なのか、どのくらいのトラブルなのかが、先生にも伝わりやすくなると思います。

先生や友だちへの怒りではなく、事実確認の依頼に

トラブルの相手や先生への怒りの感情を書くのではなく、事実確認を依頼するつもりで書くと伝わりやすいです。

「5W1H」を意識し、「いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように」を具体的に書くようにします。もちろん、子どもが言った言葉を結びつけます。よく分からないところは、よく分からないと書けばOK。子どもの気持ちが伝わるように、家に帰ってきたときの様子や話しているときの表情などを伝えるのも、わかりやすく伝わります。

あくまで、主人公は子ども。親の感情を書くのではありません。手紙を書く目的は、怒りの発散ではなく、トラブル解決です。子どもの笑顔、子どもの気持ちがすっきるすることが目的だということを忘れずに!

書いた後は、時間をおいてから読み直しを

書いた後は、時間をおいてから読み直します。読み直してみると、「うまく伝わらないなぁ」と感じることもあるかもしれません。

実は、この読み直しがけっこう大切です。感情的に書いたつもりはまったくなくても、あとから読み直すと「もうちょっと冷静に書き直そう」と思うことも…。

感情的な文章は、相手に威圧感を与えたり、相手の冷静な判断や対応を阻害したりしかねません。「先生にしっかり対応してほしい!」という思いがあるのであれば、なおさら、こちらは冷静な文章を心がけましょう。

【まとめ】冷静さを忘れずに、事実確認することが大事!

「冷静さを忘れずに、事実確認を依頼する」これが、一番大事になります。

「こんな小さなことで先生に連絡していいものか…」

「子どものトラブルで気になるけれど、クレーマーみたいに思われたらどうしよう」

そんな風に気にして、先生への連絡をためらっている方もいるかもしれません。でも、冷静な事実確認の依頼であれば、先生はクレーマーなどとはけっして思わずに、すぐに対応してくれるのではないでしょうか。少なくとも、わたしは教員時代、保護者からの小さな依頼は「ありがたい」と感じて、対応してきました。

「担任の知らないところで起こっているトラブルを知らせてくれる」それは、子どもを守ることにもなります。子どもたちの学びにもつながります。

幼稚園や保育園と違い、小学校では子どもの行動範囲は広がり、先生の目に入らないところでトラブルが起こることも多くあります。それは、けっして悪いことではありません。それだけ、子どもたちが成長しているという証でもあります。

ただ、トラブルをトラブルのままにしておくことはよくありません。子ども同士で解決できることは子どもに任せることもありますが、それを大人が知っているかどうかで大きく異なります。解決する様子を見守る、解決策が間違っている場合は正すこと、それが学校の先生や親の役割だと思っています。

「子どものことで気になることがある」「何か学校でトラブルを抱えているよう…」そんな様子が見られるのであれば、迷わず学校の先生に相談してみましょう。担任の先生に相談にしくい場合は、他の先生でもかまいません。

もし担任の先生に相談するのであれば、連絡帳ではなく、手紙を活用してみてくださいね。もちろん、電話や面談などという方法もありますが、放課後は意外と先生は忙しく、すぐに時間をつくってもらえるとは限りません。

まずは、手紙で「こんなことで悩んでいる」「こんなことで心配」という事実を伝えてみてはいかがでしょうか。その後、必要であれば、電話で直接話をしたり、面談したりということになるかもしれません。大事なことは、子どもの笑顔、子どもも学び。そして、トラブルが解決されることです!

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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