学校の「あれ?」という違和感への対応法 これって体罰!?

小学校
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何年か前、娘が学校の様子を話している時に「あれ?」と感じたことがありました。それは、先生が子どもを教室の後ろに立たせているという話。まだ幼かった娘の話に耳を疑いつつも、「それが本当ならNGだ!」と、驚いたことを覚えています。

結局、他のお母さんたちに聞いてみても、そのような話が出てくることもなかったので、学校に連絡することはありませんでした。もちろん、自分の娘が立たされた!となれば、話は別なのですが…。

でも、最近になって、近所の子どもたちの話から、また「あれ?」と思うことが…。

子どもの話だからといって、そのままスルーするのは危険です。でも、だからといって、すべて鵜呑みにするのも危険。

子どもの話から「あれ?」と思った時の対処法を今日はお伝えしたいと思います。まずは、どこがNGなのか、具体的に教員時代の経験からお伝えしていきたいと思います。

子どもの話から「あれ?」と思うことがある方、担任の先生の気になる言動がある方、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

先生のNG行動① 廊下や教室に立たせる

いやいや昭和じゃないから、そんなこといまどき、ないでしょう!?

と思うかもしれませんが、残念ながら立たせている先生は存在します…。でも、この「立たせる」「廊下に出ている」という行動だけを見てしまうと、大きな勘違いということもあるんです。

実際に、教室の中で暴れてしまい、クールダウンのために廊下で静かに休むことで落ち着き、教室に戻れる子も、実際にいます。だから「廊下に立っている=体罰」とは限らないんですね。

ただ、先生が怒って「廊下に立っていなさい!」ということは、けっしてあってはならないこと。間違った指導法です。もし、お子さんが廊下に立たされた、またはクラスの子が立たされていた、という場合には、事情をしっかり確認した上で、学校に連絡することをおすすめします。

先生のNG行動② 罰を与える

私が子どもの頃には、よくあった「罰を与える」。例えば、「校庭〇周、走る」とか昭和世代では、珍しくない光景だったかもしれません。げんこつでコツンとされた経験は、私もあります。でも、だからといって、それを今でも根にもっているかと言えば、そうではないので、これが体罰だったのかどうかは、私自身もよくわかりません。

ただ、今は違います。子どもは間違えながら成長していくもの。失敗したり、時には人や物を傷つけてしまうこともあります。そんな時に、罰を与えて教えるという教育法は、今の時代ではNGです。体罰については、かなり厳しく言われているので、手を出す先生はほぼいないのではないかと思いますが、罰を与えるという指導法をしている先生は、少なからずいらっしゃいます。

例えば「休み時間なし」「給食のおかわりなし」などは、一見かわいらしい罰のように思えますが、よくよく考えるとおかしな話です。反省すべき点と罰を与えることが、一致していません。これでは、本来の反省すべき点を反省せず、罰が嫌だから正そうとなります。この罰がなくなれば、また同じ行動をとっていいということになりかねません。

家庭ではしつけとしてよくある方法かと思いますが、公教育の場で行うべきではないと私は考えています。

ただ「休み時間なし」になる原因が、もし「宿題をやっていないから、休み時間にやって提出するため」だったら、罰ではありませんよね。また、給食をおかわりしても、いつも大量に残してしまう子に「今日はおかわりなしで、まず食べてみよう」というのは、その子にとって必要なこと。

それぞれの背景や理由をしっかり把握しても、「あれ?」と思うようなことがあれば、これも学校に連絡してみることをおすすめします。

先生のNG行動③ 大きな音をたてて怒る・物を投げる

「バン」と机をたたいたり、足でどこかを蹴ったり、大きな音を立てて怒る(叱るではなく)先生も、少なからずいます。

昭和世代は「先生からチョークが飛んできた!」経験がある方もいるかもしれませんね。さすがに、今は物を投げる先生はあまり見かけませんが、大きな音を立てて怒っている先生は、けっこういらっしゃいます。

なぜ、大きな音を立てるのか。これは、もう「威嚇」ですよね。でも、なぜ威嚇する必要があるのでしょうか?

自分が優位だと子どもたちに知らしめるため? 「先生は怖い」ことを印象付けるため?

どちらにしても、本来の指導という観点からはかけ離れていると考えます。そして、大きな音で威嚇された子どもたちは、当然ながら委縮します。これをクラス全体の子どもたちに対して行えば、まったく関係ない子も同じように脅えることになりかねません。

ただ、命にかかわることや本当に危険なことに対して、大きな声を出して真剣に叱ることが必要な場面もあります。「先生は怖い」という言葉だけでは判断できないので、どんな場面にどのように大きな音を出したのかを確認することは必要です。

先生のNG行動④ 脅迫するような叱り方・言葉の暴力

「脅迫する」というと、少し大げさかもしれませんが、言葉によって子どもの心を傷つけるようなことがあれば、これこそ早急に対応が必要です。

さきほども書きましたが、子どもたちは不完全。発達途中なので、間違った行動をする、さらにそれを繰り返すことは多々あります。でも、それを強い言葉(言葉の暴力)で正すというのは、間違っていると私は考えます。というか、強い言葉では正せないと思っています。

でも、中には、自分の思い通りにならない子どもに対して、強い言葉を放つ先生もいます。それによって、子どもが思い通りになると勘違いしているのだろうと思います。もしかしたら、一見先生の言葉に従う変化が見られたとしても、それは子ども自身が「自分の行動が間違っていた」と反省したからではなく、「先生が怖いから」という理由に違いありません。それでは、本来子どもが学ぶべきことが学べずに成長していきます。

実際、多くの子どもたちが、先生に叱られたことを親に知られたくないと思っています。でも、叱られたことを話せる環境を作っておくことで、未然に防げることもあるのかなと考えます。ぜひ、普段から「叱られた」と話せる関係をつくってみてください。

先生のNG行動⑤ 子どもによって態度が違う

これも残念ながら実際にあるんですが、子どもによって態度が変わる先生がいます。「あの子は叱られないのに、この子は叱られてばかり」。

同じことをしても、子どもによって態度が変わる先生がいるんですね。昔はよくあった「ひいき」です。先生も人なので、気が合う子と合わない子がいるのは事実です。どんなに優秀な先生でも、相性は必ずあります。

でも、それによって態度が変わることは大問題。あってはならないことです。ただ、この態度が違うというのは、先生の気分や好き嫌いによって態度が変わることは問題なのですが、子ども一人ひとりによって指導法が違うことは、大事なことでもあるんです。

ちょっとむずかしいかもしれませんが、一人ひとりの子どもによって「この子はこう声をかけた方がやる気がでる」「この子はすぐに叱らず、あとから話をした方がいい」など、子どもに合わせた声かけや指導をすることがあります。

そこだけを切り取って周りから見ると、わかりにくいのですが、大きな違いは態度ではなく、指導法が違うだけ。子どもによっては「なんで、違うんだろう?」と疑問に思う子もいるかもしれません。でも、しっかりした根拠があって指導法を変えている場合には、子どもたちにも保護者にもきちんと説明ができるはずです。

先生のNG行動⑦ 理由もなく連帯責任

昔、中学校の部活にありがちだった連帯責任。実はこれ、小学校でも時々目にします。掃除が終わらなかったから「みんなで休み時間に掃除し直す」とか。まじめに掃除をしても終わらないことはあるし、一部の子が掃除をしなかったことが原因で終わらないこともある。

それなのに、理由は別として「連帯責任」…という、なんとも納得がいかないことが、実際にあります。子どもたちは、もしかしたら「仕方ない」で終わっているのかもしれませんが、はたから見ると理不尽さを感じられずにはいられませんでした。

もし掃除をさぼっている子がいたら、その子が掃除をすればいいことではないのでしょうか。まじめにやっていたほかの子も一緒に掃除をする意味が…、ちょっとわかりません。このような理不尽な連帯責任が、けっこう学校の中ではある気がします。

ただ、これにも理由があって、やはり学校は集団行動を学ぶ場なんですね。集団で一緒に生活するにはルールがあって、そのルールを守って、みんなで協力する大切さを学ぶ場。だから、時には集団で力を合わせる必要があるし、それを学んでほしいと願っている。

掃除や給食の配膳、学校行事などは、それを学ぶ大事な場なんですね。だから、みんなで協力してほしい!おそらく、連帯責任というのは、その思いから生まれているのではないかと考えます。ただ、それも時と場合による。「みんなで協力するにはどうしたらいいのか」、協力するための方法を話し合ったり、協力するとどんなメリットがあるのかを考えたり、そういう場の設定は必要かなと思うんです。

でも、一方的に「連帯責任で何かしなければならない…」というのは、ちょっと違うかなぁと思うんですね。これは個々の先生の考え方や子どもたちの捉え方もあるので、親として見抜くのはむずかしいところかなと思います。でも、けっこう多くの場面で、連帯責任で…ということがあるので「これはやりすぎでは?」と思う時には、学校に連絡してみるといいと思います。

【対処法】NG行動に遭遇したら…

NG行動に遭遇した時の対処法ですが、まず、自分のお子さんが遭遇してしまった場合は、すぐに学校に連絡しましょう。時間はあかない方がいいです。ただ、学校に連絡する前に「いつ、どこで、どのような状況で、どんなことがあったのか」をできるだけ時系列で書き出しておくことをおすすめします。

そして、それをもとに、事実を確認してもらえるよう学校に連絡する。担任でもいいし、担任に相談しにくい状況の場合には、校長先生など管理職でもOK。児童支援担当の先生でも大丈夫です。担任以外に相談する場合は電話がはやいかなと思います。必要であれば、面談になると思うので、まずは連絡してみてください。

遭遇したのが、自分の子どもではない場合…、もし他のお母さんなどに連絡ができるようであれば、ちょっと様子を聞いてみてもいいかもしれません。また、実際に当事者の保護者と連絡がとれる状況であれば、直接連絡してみることもひとつです。

または、お子さんがある程度成長し、しっかりと状況を把握できる学年であれば、お子さんの話をもとに直接学校に連絡して聞いてみる。この時は「こんなことがあったと聞いたんですが…」というような感じで、学校に連絡するといいかと思います。

学校では、保護者から連絡があれば、事実確認をするはずです。また、しっかり根拠がある場合には、それをきちんと説明してくれます。(あくまで私が勤務していた学校ではそうでした)

【まとめ】「あれ?」という違和感は大切に!行動は冷静に!

時代が変わったとはいえ、「あれ?」という違和感は実はとても大切です。私も自分が教員だった頃、自分はよかれと思っていたことが保護者の方には「あれ?」と思われ、丁寧に説明した経験がありました。「あれ?」と不信感を抱かれたまま、一緒に子どもの成長を見守っていくよりも、「あれ?」を解消した上で信頼関係を築きながら子どもを見守ることの方が、子どもたちにとってもプラスです。

学校の中は、外からはなかなか見えにくく、わかりにくいことがたくさんあります。先生も先生なりに一生懸命一人ひとりの子どもたちに向き合っています。でも、一方で、NG行動をNG行動だと知らずに続けている先生も、少なからず存在します。

子どもを守るのは、大人の仕事。子どもたちのSOSは、子どもたちの言動にあらわれます。ぜひ、子どもの話から「あれ?」と思ったら、詳しく話を聴いてあげてください。そして、必要であれば、学校に連絡を! 大きな問題じゃなく済むこともあるかと思います。でも、それはそれで、ちゃんとした理由がわかった上で、子どもをあずけられる安心感にもつながるはず。

モヤモヤしている方がいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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