みなさん、「洗濯のり」って知っていますか?
100均の洗濯コーナーにも売っているこれ。
見た目からただよう昭和チックな容器。店の棚の片隅で見たことあるような、ないような…。「見たことあるけど、実際に使ったことがない」という人もいるのではないでしょうか。
成分には「ポリビニールアルコール」と書いてあります。PVAといわれているものですね。洗濯のりの目立つところに、PVAと書いてあります。
これが感覚遊びに使えるすぐれもの!
用途は「衣料品用」となっていますが、使い方には「工作用には原液そのままでお使いください」とちゃんと書いてあります!工作につかってOKなので、安心して使えます。
今日は、この洗濯のりがいかに優秀かをお伝えしたいと思います。といっても、洗濯に使うのではなく、「工作用」として使用します。実際に、我が家で試した中から、幼児から小学生まで楽しめる「洗濯のりを使った遊び」を厳選しています。
「洗濯のりを買ったことない」という方や「あまった洗濯のりがそういえば家にある」という方、「おうち遊びのネタ切れ」という方にもおすすめです。5歳児と作った感想もお伝えするので参考にしてみてくださいね。
「指先を使った遊び」にはこんなものもありますよ。
洗濯のり工作 その① みんな大好き☆ぷにゅぷにゅスライム
材料
・PVA洗濯のり 60ml
・お湯 60ml
・重曹 7.5ml
・コンタクト洗浄液 7.5ml *
・絵の具(色をつけたい場合)
・ビーズやラメなど(入れたい場合のみ)
・わりばし
*コンタクト洗浄液は、ホウ砂あるいはホウ酸入りを使ってください。
作り方
① 絵の具を洗濯のりに溶かす。
② ①にお湯を入れて、混ぜ合わせる。
③ ②に重曹を入れて、さらにじっくりかき混ぜる。
④ ビーズやラメを入れたければ、ここで混ぜておく。
⑤ ③にコンタクト洗浄液を少しずつ入れて、かき混ぜる。
⑥ かたさを調整して、完成!
やってみた感想&ポイント
コンタクト洗浄液の量でかたさを調整できます。分量を多く入れると、よりかたくなります。やわらかく仕上げるには、少し少な目にするといいです。
混ぜるときに、わりばしを使うと便利です。
今回は、うちにたまたまコンタクト洗浄液と重曹があったので、この方法で作ってみました。でも、スライムの作り方は、これ以外にもけっこうたくさんあります。
以前、コンタクト洗浄液と重曹の代わりに、アリエール(洗濯洗剤)で作ったこともあります。アリエールで作ると、洗剤の香りが漂います。ただ、かき混ぜると泡立ってくるので、気をつけてください。
幼児と作るなら、「コンタクト洗浄液+重曹」の方が失敗がないと思います。でも、コンタクトを使っていない方は、わざわざコンタクト洗浄液を買うのはもったいないので、アリエールもあり! あまったら、洗濯に使えばOK。
洗濯のり工作 その② うまく丸めたら成功!スーパーボール
材料
・水 100ml
・食塩 40g
・絵の具
・PVA洗濯のり 適量(コップに1㎝くらい)
・わりばし
・キッチンペーパー
作り方
① 水と食塩を混ぜる。なかなか混ざらないときは、ペットボトルに入れてシェイクする。
② コップ1㎝くらいの洗濯のりと少量の絵の具を入れて、混ぜる。
③ ②の中に、①を入れる。①は入れる前に、しっかり混ぜておく。もし、溶けのこりがある場合は、塩は入れないように気をつける。
④ そのまま2分くらい置く。白っぽくなるまで待つ。
⑤ わりばしでゆっくり混ぜる。混ぜすぎると固くなるので注意!
⑥ わりばしにくっついてきたものから、外して水気をしぼる。
⑦ 手にとって、まるめる。キッチンペーパーで水気をとりながら、形を整える。
やってみた感想&ポイント
溶け残りの塩を入れてしまうと、塩がざらざらした触感のスーパーボールになってしまうので気をつけてください。二度目に作ったときは、ペットボトルでシェイクして、食塩水を作ったので、わりとうまくいきました!
まるくするのがむずかしく、いびつに仕上がりますが、弾むことは弾みます。一日たつと、かたくなってきます。
PVA洗濯のりの代わりに、ラメ入り液体のりを使うと、ラメラメなスーパーボールに仕上がります。女子はこっちの方がテンションあがるかも。
洗濯のり工作 その③ 見ているだけで癒されるスノードーム
材料
・空きビン
・中に入れるもの
・ビーズやラメ、スノーパウダーなど
・洗濯のり
・水(あえば精製水)
・接着剤
・絵の具
作り方
① ビンのふたにオーナメントや飾りたいものを接着剤で固定する。高さが足りない場合は、スポンジで台を作ると○!
② ビンの中に、ラメやビーズ、スノーパウダーなどをいれる。
③ ②の中に、精製水と洗濯のりを7:3くらいで入れる。*落ち具合を確かめながら、割合は工夫してださい。
④ 色をつける場合は、ここで絵の具をいれる。
⑤ ふたをしっかり閉めれば完成!
やってみた感想&ポイント
精製水がなければ、水でもできます。ただ、長持ちさせたいのなら精製水がおすすめです。絵の具を入れすぎて、中がよく見えなくなってしまいました。でも、娘は満足そうなので、濃いままです。
家にちょうどいいビンがない場合は、ペットボトルでも代用できます。ただし、オーナメントをつけるのはむずかしいですが…。ビーズやラメがゆっくり落ちてくる様子を見るだけでも、癒されます。
洗濯のり工作 その④ 世界に一つだけの模様~マーブリング
材料
・アクリル絵の具
・PVA洗濯のり
・水
・竹串やつまようじ(先がとがったもの)
・筆
・浅いバット
・紙や布
・新聞紙
作り方
① マーブリング液をつくる。バット全体に広がるように洗濯のりを入れ、洗濯のりと同じ量の水を入れて混ぜる。
② 絵の具を水で溶いておく。使う色の絵の具をあらかじめ、水で溶いておく。
③ ②の絵の具を①のバットに広げる。静かに水面に広げる。
④ 筆に絵の具をつけ、そっと水面に触れるようにして、色を広げる。
⑤ 竹串など先がとがったもので、模様をつける。マーブリング液の表面だけに竹串などをあてるようにする。ゆっくり、丁寧に動かしていく。
⑥ 模様ができたら、紙や布に写す。空気が入らないように気をつけながら、水面に紙を置く。
⑦ 模様がついた紙や布を乾かす。新聞紙などの上で、乾かしたら完成!
やってみた感想&ポイント
5歳児にはちょっとむずかしかったかなぁ、力加減が。「そっと」とか、「ゆっくり」とか、「丁寧に」など、我が子のダイナミックな動きをみると…。ある程度、親のサポートが必要だと感じました。
でも、色の組み合わせとか、できる模様の美しさには、興味をもって「もっとやりたい!」といっていたほど。
ただ、やみくもに模様作りをするよりは、作ったもので誕生日カードを作るとか、誰かにプレゼントするといった目的があった方がいいと思います。大量生産したあと、うまく活用できないともったいないので。
【まとめ】子どもがいるおうちは、一家に一本「洗濯のり」
本来の用途としては使っていないけれど、幼児遊びには万能な「洗濯のり」。
手軽に買うことができるので、一本常備しておいても損はしないと思います。消費期限があるものでもないし。
そういえば、つい最近近所の100均に行ったとき、娘がビーズでキラキラしているスライムにくぎづけになりました。
これと同じもの、作りたい?
じゃ~、おうちで作ってみよう!
とすんなり帰ってくることができました。
同じ100円で完成しているスライムを買うのもいいけれど、洗濯のりなら、スライム何個も作れるし、スライム以外のものにも使える! すぐれものだと思いませんか。
いろいろなものに変身できる「洗濯のり」、万能です。
うちにある洗濯のりも、昨年の夏に購入したもの。もうすぐ1年たちます。1回に使う量も多くないので、たまに作る頻度なら、1年もっちゃう! 経済的ですね。
さらに、この洗濯のりを使った遊びの数々は「感覚遊び」になります。触感の違いを楽しむことができるのも魅力です。
スライムではぷにゅぷにゅ感、それがスーパーボールになるとかたくなる。不思議ですよね。幼児期に大切な「あれ?なぜだろう?」が刺激されます。
これが、そのうち「かがく」への興味につながっていくのかもしれません。
万能な「洗濯のり」で感触遊び、よかったら試してみてくださいね~。
「かがく」への興味については、こちらをご覧ください。
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