6月は子どもの疲れが出る季節。小さなSOSをキャッチしよう!

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4月から新生活をスタートさせ、2か月たちました。

5月はGWもあり、ちょっと肩の力をぬく時間もありましたが、6月は祝日なしの1か月。さらに、梅雨の時期と重なり、気持ちも沈みがちに…という子も出てきます。

大人から見たら小さなことでも、子どもにとっては大きな問題であったり、ドキドキする挑戦であったり、エネルギーを使うことであったりすることも。

子どもの気持ちにちょっぴり寄り添うこと、小さな変化に目を向けることで、子どもたちの心が救われることがあります。

そこで、今日は、大人ができる「子どもの小さなSOSをキャッチする方法」をお伝えします。すぐにできることばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

子どものSOSをキャッチする方法① 何気ない表情を観察する

心配なことがある場合、無表情になる時間があることが多いです。何気ない表情をちょっと観察してみると、「あれ?いつもと少し様子が違う」ということに気づくことがあります…。

家では「学校の心配事や悩みを言わない」という子もいるので、この表情観察はけっこう役立ちます。

いつもと違う様子が見られた場合には、何かあったのではないかと心配になる気持ちは分かりますが、あまり事細かく質問攻めをしないように気をつけましょう。「自分から言わない=言いたくない・知られたくない」という気持ちを理解し、受け止めてあげることが大事です。

どんな気持ちでも受け止める姿勢を日ごろから見せておくといいですね。「どんな自分も受け入れてもらえる」という安心があれば、本当に困ったときには親に相談することができます。

あえて何があったかは聞かずに、親子で何か一緒にする時間を作ったり、子どもが好きなおかずを作ったりすることでも、子どもの心が軽くなることはありますよ。

子どものSOSをキャッチする方法② 子どもと対話する5分間

日ごろから、子どもと1対1で対話できる時間をもつことをおすすめしています。

特に、兄弟姉妹がいる場合は、「自分だけを見てくれる時間」がとてもうれしいもの。

そんな時間に「実は…」と話しにくい話をしてくることもあります。

とはいっても、時間をつくるは大変ですよね。そんなときには、ほんの隙間時間でOK!時間はいつでもいいのですが、大切なことは場所です。

他の誰にもじゃまされない場所で、5分間秘密の時間を過ごしてみてください。

これは、子どもにとって特別な時間になり、自分が大切にされている、愛されていると実感できる時間にもなります。

子どものSOSをキャッチする方法③ 体調不良への対応

何か心配なことや悩みがあると、体に不調がでることがあります。これは、大人でもありますよね。

でも、子どもはもっと敏感。うまく言葉で伝えられなかったり、自分の気持ちを整理できなかったりすると、体調不良になることがよくあります。

「苦手な体育がある日には、朝おなかが痛くなる」

「行きたくない習い事の前に、頭が痛くなる」

気持ちと体が直結しているんですね。体調不良の原因をよく見極めてあげることが大切です。「いつものことだから、大丈夫」と思っていたら、本当に具合が悪かった…ということもあるので、要注意!

もし、原因が何か心理的なものである場合には、体調不良がどこから来ているのか、一緒に考えてあげるといいと思います。「何か心配なこと、ある?」「いつも体調が悪くなるのは、この日だけど、何かあるのかな?」など、具体的に子どもが自分の気持ちを話すことができるよう、質問をしていくと〇。

うまく話せない子でも、質問に答えていく形で、自然と原因にたどりつくことができます。このとき、質問はたたみかけるような聞き方ではなく、ゆったりとやさしく語りかけるように聞いてあげると、答える方も答えやすいです。

原因がわかれば、それを解決する手立てを一緒に考えてみましょう。「どうしたら、心配がなくなるか」「どうしたら、楽しくなるか」など、プラス思考で考えていくといいですね。

子どものSOSをキャッチする方法④ 普段のテンションと比較

子どもは、楽しいことがあれば自然と口数が増えますね。でも、それはあくまで一般論。

子どもたちの中には、親に心配をかけたくないから、あえて家の中で明るくふるまっている子もいます。ぜひ、普段のテンションを把握しておきましょう。

普段よりも暗い、普段よりもテンションが高い、その比較で「いつもとは違いそうだ」ということに気づくことができます。

昔から「お母さんあるある」ですが、「ただいま!」のひと声で、その日の様子がわかるという母親が多いですよね。それと一緒です。いつものテンションと違うなぁというときには、ちょっと気をつけてみてあげるといいですね。

テンションが高いことはいいことじゃないか?と思われる方もいると思います。

でも、テンションの低い、高いが、子どもの心理状態を知る手がかりになるものであって、いいか悪いかを判断するものではありません。

テンションが低いことが悪いことではないし、テンションが高いことがいいことでもないんです。

大事なことは、いつもとは違うことに気づくこと。楽しいことがあって、テンションが高いのであれば、その楽しい出来事を一緒に共有してあげるといいですね。

逆に、いやなことがあって、テンションが低いときには、そのいやな出来事もぜひ共有してください。そのときに、無理やりテンションをあげようとする必要はありません。「そんなこともあるよね」といやだなぁと思ったことを共有し、「お母さんもこんなことあったなぁ」など昔話をしてあげてもいいと思います。

「いやなことって自分だけじゃない」ことがわかるだけで、ホッとする子もいます。自分の気持ちをわかってくれる人がいるだけで、心が軽くなることも…。

「じゃ、今日は、パワーチャージしようか!」と夕飯の献立をリクエストしてもらったり、特別ジュースを一緒に飲んだり、そんな小さなことで、子どもの気持ちが切り替わることはありますよ。

子どものSOSをキャッチする方法⑤ 集中力の低下、感情の起伏

低学年のうちは、子どもの気持ちがよくわかったけれど、大きくなるにつれて気持ちがわかりにくくなる…という声をよくききます。

でも、それは、成長過程でとても自然なこと。心配しなくて大丈夫です。もちろん、お子さんによっては、学校であったことを何でも報告する子もいると思いますが、口数が少なくなっていくことは親離れしていく過程と考えてください。

自分から話さなくなると、悩んでいることがあるのではないか…と心配になることもあるかもしれません。そんなときのバロメーターとなるのが「集中力」と「感情の起伏」です。

「集中力」は、顕著に影響がでます。今まで学習に集中できていたのに、突然できなくなる…これは、何かあったと考えていいと思います。

また、反抗期とは違った「感情の起伏」もバロメーターとなります。疲れがたまるとイライラしやすい、悩みがあると気持ちが沈みがち…など、感情表現は子どもにとってSOSサインであることが多いです。ぜひ見逃さずに、対話する時間をとってみてください。

【まとめ】子どものSOSに気づくこと・聴くことが、一番大切!

子どもが何か困っていないか、悩んでいないか、心配になることもあるかと思います。でも、一番大切なことは、悩んでいることに気づいてあげられるかどうか。

親は、ついつい「悩みを解決してあげたい!」と思いがちです。でも、子どもは「親に悩みを解決してもらいたい」のではなく、「その気持ちを受け止めてほしい」と思っています。もちろん、解決策を一緒に考えて、必要であえばアドバイスをしてもOK。でも、もしかしたら、そのアドバイスがプレッシャーになり、相談できないでいるのかもしれません。

大人も同じはずです。悩み事があるとき、誰に相談したいですか?

ぶあ
ぶあ

話をじっくり聴いてくれる人に相談したい!

話しているだけで、気持ちが軽くなることが多いですよね?

人に話すだけで思考が整理され、気持ちが軽くなったり、解決策が思い浮かんだりすることがありませんか?子どもも一緒です。

子どもとなると、どうしても「親と子」との関係性から、上から目線になってしまうことがあると思います。もちろん、そういう視点が必要なときもあります。でも、何か悩んでいるときには、同じ視線で悩みを受け止める聴き方ができるといいですね。

疲れがたまりやすい、ジメジメした6月を、乗り切っていきましょう!

プロフィール
ぶあ
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教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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