だんだんと秋らしくなってきました。
秋といえば、子どもが大好きな「どんぐり」の季節ですね。
子どもって、いろいろなものを拾ってきませんか? 石、落ち葉、実など。
拾ってきても、扱いに困る…
という方もいるのではないでしょうか。我が家も、以前は「娘の拾い物」の取り扱いには困っていました。でも、せっかくうれしそうに拾ってきたものなのだから、どうにか活用できないものかな。と思っていたときに、ふと小学校の教員経験がよみがえりました。
小学校では、低学年の生活の授業があります。そこでは、自然の中から子どもたちが発見したもの、不思議に思ったものを追求していくのですが、その中に「秋探し」もあるんです。幼児でも、秋になると、秋のものをつかって工作をしたりしますよね。
そこで今日は、教員時代、小学校の生活で子どもが夢中になった「どんぐり」遊びを紹介したいと思います。幼児でもできるものなので、ぜひ秋の「おうち遊び」に活用してみてくださいね。
【はじめに】どんぐり工作をやる前には「虫対策」を!
「どんぐりを拾ってきて、そのままにしておいたら、どんぐりから虫が出てきた!」
という経験がある方もいるのではないでしょうか。特に、カラカラと音がするどんぐりの中には、すでに虫がいる可能性が高いです。拾ってきて外で遊ぶのであれば、そのままでもいいですが、家の中で工作をするとなると「虫」気になりますよね。
学校でどんぐりを拾ってきたときには、茹でて使っていました。茹でるのが面倒という場合は、洗って冷凍庫で一度凍らせるという方法もあります。茹でたどんぐりは、しっかり乾かしてから使いましょう。湿ったまま袋にいれておくと、あたり前ですが…カビます。
しっかり乾いたつもりでも、密閉保管もカビるので注意!ビニール袋ではなく、新聞紙を敷いたダンボールにいれておくと、カビにくいです。でも、ずっと入れっぱなしだと、下の方からカビが発生することもあるので、かき混ぜて通気性をよくすると◎!
ただ、一般家庭ではそんなに大量にどんぐりを使うこともないと思うので、少量の場合は密閉しないように気を付ければ大丈夫ですよ。園や学校など、大量などんぐりを保管するときには、気をつけた方がいいです!
茹でるか、冷凍かで、虫対策はできるので、工作をする前にぜひやっわておきましょう。
どんぐり遊び① 簡単なのに夢中になれる「どんぐりごま」
何度も楽しめる「どんぐりごま」。作り方は簡単です。
① どんぐりに穴をあける(きりなどであけるときは、しっかりどんぐりを固定してください)
② 穴につまようじをつける(ボンドで固定すると〇)
どんぐりの大きさや形、つまようじの長さなどによって、長く回るものやおもしろい回り方をするものができるので、子どもは夢中で遊びます。誰が長く回せるかを競っても楽しいです。
また、どんぐりに好きな色をぬると、自分だけのオリジナルどんぐりゴマに!色の塗り方によって、回したときの色が変わるので、見ているだけでもきれいですよ。
どんぐりに色をぬるときは、ポスカを使うと発色がきれいです。100均でも売っているので、何色か購入しておくと、他の工作にも使えます。
どんぐり遊び② 目をつけるだけで表情豊かな「どんぐり人形」
個性が出ておもしろい「どんぐり人形」。これも作り方は簡単です。手先があまり器用ではない子には、目玉シールと毛糸を使うと〇!
① 好きな毛糸をボンドでつけて、髪の毛にする。
② 目玉シールを貼って、目をつける。
③ 手足を付ける場合は、穴をあけて、つまようじをつける。
目玉シールが手にはいらないときは、小さめの丸いシールに目をかいて代用してもOK。目の表情を自分で考えられるので、ウィンクしてる目、笑っている目、泣いている目など、好きな目を描けるのも楽しいです。100均でも目玉シール売っていますが、こういうのもお得でいいですね。
髪の毛は毛糸じゃなくても他に代用できるものがあれば、何でも大丈夫です。人にしなくても、動物にしてもいいですよ。一つ見本を作って見せれば、「あ、これ作りたい!」とアイデアが浮かぶ子もいると思います。家にある材料で工夫して人形作りを楽しんでみてください。作り終わった人形は、おままごとに使ったり、飾ったりできますよ。
どんぐり遊び③ リズム遊びにもおすすめ「どんぐりマラカス」
これは、幼児でも簡単にできる「音遊び」。どんぐりマラカスです。
① 紙コップを2つ用意する。
② 紙コップの中にどんぐりを入れる。(どんぐりの数はお好みで)
③ 紙コップをテープでくっつける。
紙コップをとめるものは、ビニールテープやマスキングテープだとつけやすいです。紙コップの周りに好きな絵を描くと、さらにすてきなマラカスに仕上がります。
音楽に合わせて、マラカスを鳴らして遊びましょう。どんぐりの数をかえて、いくつか作って音の違いを聴き分けても、おもしろいですよ。
どんぐり遊び④ おしゃれ好きな子には「どんぐりネックレス」
どんぐりのネックレス。キラキラしたもの大好きなおしゃれさんには、ぴったりです。
① どんぐりに穴をあけて、金具をつける。
② どんぐりに好きな色をぬったり、ビーズをつけたりする。
③ どんぐりの金具にひもを通す。
ひもにさらにビーズを通してもOK。ちょうどいい紐の長さを調整してあげてください。どんぐりに穴をあけるときは、必ず大人と一緒に行うようにしてくださいね。
伸び縮みするゴムひもを使えば、ブレスレットにもなります。 こんな大量にはいらないけれど…こんなカラフルなひもだと、ブレスレットにぴったりです。。マスク作りで余ったゴムひもがあれば、それを使ってもいいですね。
どんぐり遊び⑤ 遊びながら集中力がつく「どんぐりボーリング」
どんぐりをボーリングのピンのように並べて、スーパーボールを転がすだけ。スーパーボールがなくても、新聞紙を丸めてボールを作ることもできます。丸いものならボール代わりになります。
ボーリングのレーンを作ったり、ルールを考えたりすると、遊びが発展していきます。狭いスペースで遊べるメリットもあります。どんぐりを並べるのにけっこう集中力を使います。また、手先遊びにもなっておすすめです。
どんぐり遊び⑥ あたったときの達成感がくせに「どんぐり射的」
棚の上やダンボールの上など、射的スペースを作れれば、すぐに遊べる「どんぐり射的」。
① 射的スペースにどんぐりを並べる。
② 輪ゴムを指ではじいて、どんぐりを倒す。
輪ゴムを指ではじく練習が必要です。それがむずかしい場合は、わりばし鉄砲を作る方法もありますよ。どんぐりの置く場所を工夫したり、点数をつけたりしても楽しいです。輪ゴムは人に向けて飛ばしてはだめだというルールは、きちんと確認してから遊んでくださいね。
どんぐり遊び⑦ 年齢問わず、みんなで遊べる「どんぐり宝探し」
「どんぐり宝探し」、いくつか方法はあるので、まずは一番簡単なものから紹介します。
① 宝のどんぐりに色をぬる。
② 宝のどんぐりとダミーのどんぐりをかくす。
③ かくしたどんぐりを探す。
家の中で遊ぶ場合には、部屋や隠す場所を限定するといいと思います。学校で遊んだときには、家庭用ビニールプールの中に破いた新聞紙を入れ、その中から「宝のどんぐり」を探して遊びました。制限時間を作ったり、どんぐりの色によって点数をつけたり、子どもたちが夢中になった遊びの一つです。
工夫次第でいろいろな遊び方ができると思います。部屋の中にどんぐりを隠す場合は、数を限定することをおすすめします。探しきれなかったどんぐりが、あとから出てくることを避けるためにも。
【まとめ】子どもの想像力は無限大!思いつくままに遊ばせてみよう
どんぐりって拾って満足!ではありません。けっこう、いろいろな遊び方ができるものです。
今日、紹介したものはごく一部です。もしかしたら、大人が思いつかないような遊び方を始める子がいるかもしれません。
ちょっとヒントや見本を見せるだけでも、子どもの想像力はふくらんでいくはず。遊びを通して、工夫したり失敗したりする経験は、子どもの成長に欠かせないものです。秋だからこその「どんぐり遊び」、親子でチャレンジしてもらえたらうれしいです。
せっかく拾ってきた「どんぐり」、ぜひそのあとの遊びにつなげてみてくださいね。
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