みなさん、なわとび跳べますか。
なわとびなんて、簡単に跳べると思っている方いませんか。
実は、なわとびって、子どもにとってはけっこうむずかしいものなんですね。自分はいつの間にかできていたものって、教えるのがむずかしくないですか?
うちの子も、なわとび(短なわも大なわも)が跳べません。保育園の友だちの多くは、短なわで連続跳びができているというのに…。
これは、「家でちょっと練習した方がいいのかも」と思ったのは、数カ月前のこと。娘も「がんばって跳べるようになりたい!」というので、練習をはじめることにしました。
でも、なかなか跳べるようにならないんです。よくよく娘の跳ぶ様子を観察してみると…。
なんでできないんだろう?
ただ、なわをまわして跳ぶだけなんだけど…。
よくよく見てると、なわを回すのと同時に跳んじゃっているし!
やみくもに練習しても、できるようにならないことに気づきました。
そこで、練習方法を探していたら、保育園からベストタイミングのお便りが!
うちの子が通っている保育園では、外部から体操教室の先生が来て教えてくれているんです。その体操教室のお便りにちょうど「おうち遊び 短なわ編」が載っているではありませんか!
それを参考に、ちょっとアレンジをしながら練習方法を変えてみると…少しずつ跳べる気がしてきたんです。
今日は、我が子がはじめた「なわとびの練習方法」を紹介したいと思います。「同じようになわとびが跳べずに悩んでいる」方の参考になれば、うれしいです。
*ただ、現時点ではまだ跳べるようになってはいません。そのため、「これで絶対に跳べる!」とは断言できません。ただ、できそうな兆しは明らかに見えてきているので、よかったら参考にしてください。
【はじめに】子どもにとって「なわとび」がむずかしいわけ
なわとびなんて、自然にできるようになるって思っていました。でも、教員だったころ、小学校1年生でなわとびが跳べない子に出会ったとき、「なわとびがむずかしい子もいるんだ」と気づきました。
そして、我が子も「自然にできるタイプ」ではないようです。
そもそも、「なわとび」のどこがむずかしいのでしょうか。娘を観察して気づいたのは、腕の動きと跳ぶタイミングがずれていることがむずかしいように思えました。
子どもの心理としては、腕を回すと同時に跳びたくなるんですね。跳ぶのをぐっと我慢し、縄が目の前に落ちてきた瞬間に跳ばなくてはいけない。それがむずかしいのだと分かりました。
ふたつの動きを同時進行で、しかもずらして行わなくてはならないから、むずかしい。
「腕の動き」と「ジャンプのタイミング」を同時に練習するのは、我が子にとってハードルが高い。そこで、「腕」と「ジャンプ」を別々に練習することにしました。そして、2つの動きがそれぞれできるようになった後で、同時に動かす練習をしてみました。
では、実際にどんな練習をしていったのかを紹介しますね。
ステップ①【腕の練習】タオルでぶんぶん☆うでまわし
娘の動きを見ていると、肩から大きく手を回していました。でも、実際なわとびを跳ぶときって、手首を使ってなわを回していませんか。
そこで、まずは腕回しの練習。そこから、だんだんと手首回しの練習をしてみました。
この練習には、「タオル」が使えます! 細長いタオルの端をもって、ぶんぶん回すだけ。タオルの先端(手でもっていない方)を結んであげると○!重しになって回しやすくなります。
我が家では、右、左、前、後ろと10回ずつ回しています。慣れてきたら、両手回しに挑戦。両手回しタイミングがずれないように、手をたたいてリズムをとってあげるといいですよ。
それにも慣れたら、親子で片方ずつタオルの両端を持ち、タイミングを合わせて回す練習です。子どもはなわとびのタイミングに合わせて、ジャンプ。これで、腕とジャンプのタイミングをつかむことができていきます。
ステップ②【跳ぶ練習】足をまたいで跳んでみよう
大人が足をのばして床に座ります。両足はしっかり閉じます。
子どもの手をとり、子どもは大人の両足を踏まないように、左右に飛び越します。
はじめは、リズムは関係なく、とにかく踏まないように意識して跳ぶ練習でOK。
跳ぶことに慣れてきたら、「ぴょんぴょん」や「1・2」とリズムを口ずさんであげると跳ぶタイミングが分かってきます。リズムが取れるようになったら、「つま先跳び」を意識させると「なわとび」につながります。
ここまでできるようになったら、次は、手をはなして一人で跳ぶ練習です。一人でリズムよく跳べるようになったら、跳びながら大人の手にタッチをしてみましょう。ジャンプのタイミングでタッチをします。跳びながらタッチすることで、2つの動きを同時に行う力がついていきます。
ステップ③【2つの動きを同時にする練習】なわをまわして、跳び越える
いよいよ、なわとびを持って跳んでみましょう。はじめは、①なわを回す ②なわが足の前に来たら、それを跳び越える で十分です。
それを繰り返し練習することで、だんだん動きがスムーズになっていきます。
我が家の練習はここまで。ここから先は、娘のやる気にかかっています。はじめに比べると腕の回し方も、ジャンプの仕方も、ぜんぜん違います!
もしかしたら、跳べるようになるかも!
という気持ちになってきました。この「短なわ大作戦」を始める前は、正直いって跳べるようになる兆しなし。「あぁ、この子、ずっとこのまま跳べないのかも~」と思っていました。
でも「継続は力なり」ですね。ここまで、できるようになるとは!
跳べるようになるまであと少し! 励ましながら、サポートしていきたいと思います。
【おまけ】なわとびに「ひと工夫」するのも効果あり!
うちは、昔ながらのロープでできたなわとびを使っていました。保育園のなわがロープだったので。100均のビニール製のなわとびもありましたが、ビニールだとからまって跳びにくそうでした。ロープはビニールよりは重みもあって、からまりも少ない。でも、回した後にふにゃっとなって跳びにくそう。
そこで、ロープの中心を結び目を作ってみました。ちょうど地面にあたる部分です。何もないよりは、重りになるようです。
中には、ロープにトイレットペーパーの芯を通して跳んでみたらいいという声もありました。我が子も試してみましたが、トイレットペーパーの芯が気になって、うまく跳べませんでした。
そんなとき、こんなものを発見!
みなさん、「ビーズロープ」って知っていますか。昭和時代にはこんなものはなかった~!衝撃のなわとびです。名前の通り、細長いビーズでできたなわとび。これを使った人のレビューを見ると、「跳べなかった子が跳べるようになった!」という声が多数。
気になります。試したくなります。買ってしまいました。
ある程度、ビーズの重みがあるので、絡まらず回しやすいようです。ただ、これビーズなので、足にあたると相当痛いです。二重跳びのような早く回す技には向いていません。なわとび初心者には、人気のようです。
ただ、我が子はこのビーズロープに、興味を示していません…。色のせいではないかと思われますが。いつものロープなわとびで練習しています。
そのうち、興味をもって練習してくれることを願うばかりです。もし、このビーズロープで跳べるようになったら、追記したいと思います!
腕とジャンプの練習ももちろん大事ですが、それでも跳べないときには「なわとび」を変えてみるというのもありかもしれません。
【まとめ】なわとびを持つ前にやることがあった!回して、跳んで、たくさん遊ばせよう☆
なわとびは、2つの動きを同時にするもの。さらに、その2つの動きのタイミングがずれているもの。子どもにとっては「むずかしい」ことだったんですね。
教えなくても自然にさっとできちゃう子は、そういった力がすでに備わっているということなのでしょう。
なかなかできない我が子のようなタイプは、なわとびを持つ前に「腕や手首の動き」「ジャンプの仕方」を取り入れた遊びをたくさんするのが先!
焦ってなわとびをもたせても、「跳べないから嫌い」になってしまうかもしれません。
楽しみながら、少しずつ自信をつけていく「短なわ大作戦」、よかったら参考にしてみてくださいね。一緒にがんばりましょう~!
【参考】パルスポーツクラブ発行「からだづくり」とくべつごうその5
コメント