わたしは、早生まれです。娘も、早生まれです。
ちょっと前に衝撃の記事を読んでから、いろいろと早生まれについて考えるようになりました。今まで、漠然と「早生まれ」「遅生まれ」と使っていた言葉、「うちの子は早生まれだから」という会話、それらをもう一度考え直す、よい機会になったと思っています。
結論からいえば、わたし自身は…
早生まれでよかった!
と思っています。
今日は、なぜ早生まれでよかったのかが分かるように、「早生まれでよかったこと」を具体的にお伝えします。早生まれのお子さんをおもちの方、早生まれはかわいそうではありません。これを読んで「早生まれでよかった~」と思ってもらえたら、うれしいです。
早生まれでよかったこと① いつまでも若い気分でいられる
「遅生まれがうらやましい」と感じるのは、せいぜい20歳まで。それ以降は、早生まれであることがラッキー♪になっていきます。
30歳、40歳と人生の節目を迎えるたびに感じる「早生まれのよさ」。みんなが1歳、年を重ねるときに、「まだ、あと〇ヵ月あっていいなぁ」と言われることが多いです。
同学年の友だちが30歳を迎えるとき、早生まれだとまだ20代。「そんなことはどうでもいい」と思っている方もいるかもしれませんね…。でも、そんなどうでもいいことが気になる人もいるんです。かくいうわたしも、年を重ねていくにつれ、早生まれもいいいもんだと感じています。
早生まれでよかったこと② お誕生日を祝ってもらえる
これは、子どものときに感じることが多かったです。クラス替えなどをしてすぐに誕生日がくる子って、なかなか友だちから祝ってもらえないですよね。だんだん仲良くなってきて、ようやく「誕生日いつ?」みたいな話になる。
わたしが小学生のころは、クラスの友だちを招いて「お誕生日会」を行うのがブームでした。早生まれだと、誕生日の頃には仲の良い友だちも増え、みんなにお祝いしてもらえてうれしかったことを覚えています。
さすがに「お誕生日会」は小学校まででしたが、その後も新しい環境になるたびに、誕生日をお祝いしてもらえる。これは、「早生まれ」のよさだなぁと感じています。
年をとるのは喜ばしい年齢ではなくなりましたが、それでも誰かに誕生日を祝ってもらえる、覚えていてもらえることは、うれしいものです。
早生まれでよかったこと③ プレッシャーがあまりない
遅生まれの子どもたちは、幼いころからリーダーシップをとる機会が多い。それは、できることも多く、心と体の成長がはやいからだと思います。自然とそういう役割を担っている子が多いといえますね。
一方、早生まれだと、幼いころから「早生まれだから」と、いい意味であまり期待されていないことが多い。ゆっくりな成長を前提に育ってきているといえます。そのため、変なプレッシャーがあまりありません。わたし自身も「リーダーシップをとらなくちゃ」「しっかりしなくちゃ」みたいに感じたことはありませんでした。
いい意味で期待を背負っていなかったため、自分のペースでのびのび育つことができました。ときに期待は人を成長させるといいますが、「こうでなければいけない」という変なプレッシャーは人を苦しめることもあります。
早生まれだと、そんな変なプレッシャーを感じることなく、ゆっくり育つことができます。
早生まれでよかったこと④ 努力することが身につく
早生まれは、幼いときから「できる子の中で」育ちます。まわりは、いろいろなことがどんどんできるようになっていく。体の成長もしかり。大人の歯にびっくりするほどの憧れを抱く我が子を見ていても、よく分かります。
早生まれの子は、生活面でも、学習面でも、運動面でも、遅生まれの子への憧れを抱き、そこを目指して努力していきます。親が「がんばれ」などと叱咤激励しなくても、子どもは子どもの世界で十分がんばっているんです。
つまり、友だちに追いつこうと努力する姿勢が自然に身についていくということ。
ただし、早生まれの子育てをするときに気をつけたいことがあります。それは、早生まれの子は、挫折を味わうことが多いということ。周りと比べてできない自分に自信を失いかけることがあるかもしれません。それをプラスに変えることができるのが、親の言葉かけや温かいまなざしです。
まわりの子と比べるのではなく、過去の自分と比べてあげること。
年中さんのときはできなかったのに、できるようになったんだね。
がんばっていたもんね。すごいなぁ。
など、努力したことを認めてあげることで、自己肯定感が高まり、努力することがプラスのこととして認識されます。それを繰り返していくと、自然と努力することが身についていきます。
わたし自身、親から「あれしなさい。これしなさい」と言われた記憶がありません。普段は自由人ですが、やらなくてはいけないことはやるし、努力もします。うまくいかないときの切り替えがはやいのも、早生まれだったからなのかもしれません。
早生まれでよかったこと⑤ できない子の気持ちがわかる
さきほども説明しましたが、早生まれの子は「自分のできなさ」を実感することが多いです。つまり、できない子の気持ちがよく分かります。いずれ成長して、誕生月の差がなくなる年齢になっても、できなったときの気持ちは覚えているものです。
ある程度、できる自分になっても、できない子の気持ちがわかることはいいことが多い。できない子に寄り添うことができるし、やさしくすることができます。
わたしは、このできない子の気持ちがわかることが、教員にとってとても大切な要素だと感じていました。また、自分の子育てにも活かすことができています。
できない子はどんな気持ちなのか、どんな風に声をかけてほしいのか。
それが子どもへの接し方や言葉かけにつながっています。
【まとめ】早生まれのよさを子育てに活かそう!
早生まれには、早生まれのよさがあります。けっしてかわいそうではありません。
今日は、早生まれでよかったことをお伝えしましたが、実はこれ、早生まれや遅生まれに関係なく、子育てに活かせるもの。
誕生日を祝ってもらうのはいつになってもうれしいことだし、変なプレッシャーは子どもを追い込んでしまうことがある。努力する姿勢が身についていると、大人になってからの自立につながるし、できない子の気持ちがわかれば人にも自分にもやさしくなれます。
デメリットだと言われていることでも、考え方ひとつでメリットに変えることができる
逆光に強いのも、早生まれだから!?
早生まれの子育て中のみなさん、早生まれのよさを活かしてのんびり子育てしていきましょう。遅生まれの子育て中のみなさん、遅生まれのよさもたくさんあります。遅生まれだからこそ、たまに息抜きをさせてあげながら、肩の力をぬいて子育てしてくださいね。
早生まれのデメリットがあるなら、それをメリットに変えればいいだけ!どんなことでも、プラスに活かすことができるはずです。できることを、少しずつ意識してやっていきましょう。
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