小学校の英語教育どう変わった?家庭学習でできる、ちょっと気になる英語教材

小学校

旅をしはじめて「言葉」って大事だなぁって実感しましたが、中学・高校・大学で8年間も英語を学んだのに、まったく英会話ができなかったわたし。

ぶあ
ぶあ

「学校英語は通用しない!」

「何のために、あんなに必死に勉強してたの?」

「使えない英語なんて、勉強する意味がなかったのでは!」

と、日本の英語教育に怒りをおぼえた20年前。

ようやく、日本の英語教育が変わろうとしています。

「2020年度から学習指導要領が変わりました」

どんなふうに変わったのか、知っていますか?

今日は、「小学校の英語教育がどう変わったのか」「家庭でできる英語教育で気になるもの」をお伝えしたいと思います。実際、英語教育がどう変わったのか気になる方、家庭でも英語教育をはじめた方がいいのかなとお悩みの方の参考になれば、うれしいです。

2020年から教育が変わる!キーワードは「英語」「プログラミング」「生きる力」

まずは、外国語(英語)が「教科」になります。

ただし、教科になるのは高学年(5.6年生)です。

「じゃ、英語を学習するのは高学年だけ?」

違います!

「外国語活動」として中学年でも英語の時間があります。

では、中学年と高学年では何が違うのか?簡単にいうと、「教科」になると、国語や算数などと同じように「成績がつく」ことになります。高学年では、英語が成績に関係してくるということです。一方、中学年では「活動」なので、成績とは関係なく、英語に親しむ時間ということになります。

「英語」以外では、「プログラミング」の学習が始まったり、「生きる力」を身につけるために教科の枠を超えたカリキュラムを見直したり、評価方法が変わったりします。

小学校の英語ではどんなことを学ぶの?

まず、中学年の外国語活動の目標は「コミュニケーション能力の素地を養うこと」です。

「聞くこと」「話すこと〔やり取り〕」「話すこと〔発表〕」の3領域を学びます。歌やアクティビティなどを通して英語を知り、文化を体験することで、英語に興味を持ってもらうことが目的です。

一方、高学年の外国語科の目標は「初歩的な英語の運用能力を養うこと」です。

外国語活動(中学年)で学んできた「聞くこと」「話すこと〔やり取り〕」「話すこと〔発表〕」に「読むこと」「書くこと」が加わった5領域を学びます。「読むこと」「書くこと」はあくまで導入としてスタートします。おもに、フォニックス(英語が持つ音)学習で発音指導を行ったり、簡単な単語や文章を書き写す練習をしたりしていきます。

「フォニックスって何!?」

昭和世代のわたしはABCを「エー・ビー・シー」とだけ習いました。でも、実際にAの持つ音はAppleの「エに近いア」だったり、Angelの「エ」だったり、Aprilの「エイ」だあったり、いろいろな音がありますよね。それを「フォニックス」というそうです。

また、高学年5,6年生の2年間で学習する単語数は600~700語、現在の中学生の目標単語数の約半分を習得することになります。

実は、2年前に英語教育で有名な大学の先生の講義を受けたことがあるのですが、その先生は

「小学校のうちは聞く→話す」

と何度も言っていました。赤ちゃんが言葉を覚えるプロセスと同じだと。

赤ちゃんも、はじめは親の言葉を「聞く」からスタートですよね?

たくさん「インプット」した言葉の中から、少しずつ「話し」始めます。「インプット」しないと「アウトプット」できない。だから、はじめのうちは、たくさんの英語を聞くことが大事だとおっしゃっていました。

だから、まず3,4年生で「聞く」「話す」の力をつけて、5,6年生で「読む」「書く」に触れていくというイメージなのだと思います。

今思うと、昭和の英語教育は、とにかく「読む」「書く」だった!

だから、旅するようになったとき「まったく聞けない、話せない」自分にがっかりした衝撃、今でもはっきり覚えています。その後、独学で「英語」を勉強し始め、やっていたのが「英語のラジオを聞く&音をまねして発音してみる」でした。よく意味が分からなくても、「聞いた音を声に出す」というものです。

これですよね!?

これから小学校でやっていく英語教育って!

令和の子どもたちがうらやましいです☆

英語は学校におまかせで大丈夫!?家庭でできることとは…

学校の先生たちは、本当に大変です。これから「先生」なる人は、きっと大学で「英語の指導法」を学んでくるのだろうけれど、現場の先生たち、特にわたしのような「昭和」育ちの先生たちは、昭和の英語教育しか知らないのだから!英語が苦手な先生や「文法は得意だけど話すのはちょっと…」みたいな先生も、必ずいると思います。

市町村によっては、英語の専科の先生をつくったり、ネイティブの先生と担任の先生と一緒に授業を行ったり、工夫している場所もあるようです。でも、実際のところ、それができない教育委員会もあって、そうなると…、担任の先生が「外国語」の授業をすることに。「英語」って、そんなすぐに教えられますか??

ぶあ
ぶあ

先生たち、がんばれ!

って、応援している場合じゃない。家庭でも何かできることがあるのかなって気になります。でも、親が子どものことを思って「あれこれやらせよう」とするのはあまりおすすめできません。

「押し売り」には気をつけよう!

子どもだって、押されたら、引きますから。

親がガンガン進めたり、やけにやる気を見せちゃったりすると、子どもの関心や意欲はマイナスになることも。自然に「英語」に関心が向くように、きっかけつくってあげることはできそうですね。

ちょっと気になった英語教材3選のメリット&デメリットを比較

我が家の5歳児は、最近「英語」に興味を持ち始めました。今まで、まったく何も仕掛けていません。唯一、保育園で月一回ある「英語」のアクティビティーのみ。ネイティブの先生が来て、歌やダンス、ゲームを通して、英語に親しむ時間です。

実際、月一回、20分くらいの時間なので、短すぎるかな?と思っていました。それでも、今では1~20まで英語で言えるようになっているので、それなりに効果はあるのかもしれません。

ということは、英語に触れる時間を増やせばいい!学校の英語の時間だけでは、絶対に話せるようにはなりません。

英語が話せなくて苦労した親としては、「将来子どもが英語を話せるようになったらいいな」と思います。でも、一方で、子どもの興味ややる気がなければ、ただの「押し売り」です。楽しくなければ続かないし、やりたくないものをやらされたら、嫌いになりますよね。 

そこで、家庭でできる「子どもの関心を高めるような教材」探してみました。それぞれのポイントと、メリット☆、デメリット★、所見をまとめてあります。参考にしてみてください。

七田式「7+BILINGUAL」

【世界の七田式!】35日完結バイリンガル英語脳プログラム<七田式>

「七田式」って幼児教育では有名な人、聞いたことある人も多いのではないでしょうか。わたしの中では「七田式=天才を育てる」イメージ。そんな「七田式」の英語学習教材ので、ちょっと興味があります。「たった35日で英語を話し始める!」とうたっているのも気になります。

 ポイント1 音を大量にインプット→アウトプットし、英語脳を作る。

 ポイント2 子供が楽しんで聴きたがる35日の冒険ストーリー。

 ポイント3 1日7分で20の英会話フレーズをインプットできる。

 ポイント4 テキストやCDなどの交換&60日全額返金保証あり。

 ポイント5 オンライン英会話無料レッスン付き(1回25分×5回)

 価格:29800円(税別)(送料無料)

☆「インプット→アウトプット」の発想、わたしが体感してきたものなので、これは納得!

☆全額保証はすごい!試すだけでも価値あるかも。

☆CDやテキストが破損しても交換してもらえるのは、親として安心。

☆教材だけでなく、オンライン英会話や期間限定でいろいろな特典がある。

★本当に、35日間で話せるようになるのか…子どもの能力によって違ってくる気もする。

★冒険ストーリーに興味を示さなかったらどうしよう…。→相談に応じてくれるとはいうが。

★すっごい自信がHPにみなぎっている。→これに安心感を得られるか、怪しむか。

「七田式」に興味がある方、本当に話せるようになるのか試してみたい気持ちになった方には、おすすめです。HPを見ると「本当に話せるようになるかも~」と思えてきます。HPでは「バイリンガルを育てる」ことができると断言しています。英会話スクールに何年も通ってバイリンガルになれるでしょうか。…そうとは限りませんよね。もし、この「七田式」でバイリンガルに慣れるのなら、安くないですか!? ただ、個人的には、35日で本当に話せるのか?、もし話せるようになったら、その後は??と、なってもいないのに、ちょっと気になってしまいます。

ジャストシステム「スマイルゼミ」

◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ通信教育 【幼児コース】

通信教材で有名なスマイルゼミ。タブレットで学習できるので、けっこう周りでも「スマイルゼミやってる」という声も多いですよね。新学習指導要領に合わせて「英語」も学習できます。

 ポイント1 タブレット1台で英語を含め、他の教科の学習もできる。

 ポイント2 新学習指導要領に沿って「聞く」「話す」を中心に学ぶことができる。

 ポイント3 「聞いて話す」の後に「判定」ができ、正しく発音できているかが分かる。

 ポイント4 全額返金保証や2週間のお試しもあり、安心!

 ポイント5 保護者が選ぶ「子ども英語教材」で満足度No.1に選ばれている。

価格:2,980円/月~ (これとは別に専用タブレット代がかかります)

☆タブレット1台で学習できるのは、CDやテキストなど収納いらずでかさばらなくて◎。

☆英語だけでなく、他教科とセットで学習できるのでお得。

☆発音判定で自分の発音が客観的に分かって、正しい発音が身に付く。

☆無料お試しや全額返金保証は安心できる。

★英語だけに特化しているわけではないため、どのくらい身に付くかは未知。→英語プレミアムというものをつけることもできるが、その分お金がかかる。

★子ども本人のやる気次第で、英語に触れる機会は少なくなってしまうのが不安。

★発音判定で自信をなくしてしまった場合、英語に苦手意識が生まれてしまうかも…。

小学生になって、他教科の予習復習に…と考えている方にはぴったりかもしれません。総合的にみれば、コスパはいいと思います。タブレットだから、子どもも学習しやすいし、英語にプログラミングも一緒に学べてしまえるなんて、お得です。ただ、継続していくと、それなりにお金もかかりそうです。継続割引もあるので、検討中の方は資料請求だけでもしてみてはどうでしょう。

Rakuten ABC mouse

Rakuten ABCmouse

これは、初めて目にしました。楽天っていろいろなことをやっているんですね。アメリカ教育の専門家によって作られたメソッドを取り入れているそうです。パソコン、タブレット、スマホ、どれからでも学習できるので、場所を選ばないのはいいですね!3歳から8歳におすすめとのこと。

 ポイント1 パソコン・タブレット・スマホで、いつでもどこでも学習可能。

 ポイント2 1つのアカウントで3人まで登録できる。

 ポイント3 ゲーム、デジタル絵本、パズルなど5,000以上のアクティビティー使い放題。

 ポイント4 「クラスルーム」でインターナショナル・スクールの疑似体験ができる。

 ポイント5 初回1ヵ月無料で試すことができる。

 価格:1ヵ月1,780円 1年プラン1,067円/月

☆いつでもどこでも学習できるのは、旅行先などでもできていい!

☆「英語を使ってゲームやパズルなどをする」ことで、実用的&実践的に英語を使うことができる。

☆子どもの興味・関心はそれぞれだし、すぐに飽きてしまうこともあるから、たくさんのアクティビティーはかなり魅力的。

☆安い!3人まで登録できるので、兄弟で共有すればさらにお得!

★初めて名前を聞くだけあって、口コミなどが少なく、本当に身に付くのかどうかは…。

★ネット環境がない場所では使うことができない。

「何か活動があって、それに必要な言葉がついてくる」「言葉は手段である」と尊敬する先生が言っていましたが、わたしもその通りだと思います。その点、この『Rakuten ABC mouse』は、ゲームや遊びを通して言葉を身につけるという理にかなったもの。学習するというより、遊びながら言葉が身に付いていくという感じです。だからこそ、幼児期におすすめなのだと思います。とにかく安い!お金をかけずに英語が身に付いたら、最高ですよね。

たくさんありすぎる英語教材!迷ったら「お試し」が第一歩。

子どもの性格や年齢などによっても、合う合わないはあるもの。無料お試しできるものを選んで、試してみるのが一番いいと思います。子どもが興味をもったら、あとは仕掛けていくだけ。

お試しが終わったら、ちょっと様子を見てみるのもいいかもしれません。

「あれ、やりたい!」なんて、うれしい反応があったらこっちのもの。

押し売りせずに、子どものペースで楽しみながら、英語と触れ合うことができたらいいですね。我が家も、少しずつ仕掛けていこうと思います。

令和に育っていく子どもたち、せっかくのチャンスが無駄にならないように、「学校に全部お任せ!」ではなく、家庭でできることをしていきたいなぁと思います。

家庭である程度「土台」を作っておけば、学校で「英語きら~い!」とか「英語、つまらない。分からない」なんてことを防げるかもしれません。

英語は「言語=手段」。

「英語がつまらない」っておかしいことですよね。「日本語がつまらない」なんて、思わないじゃないですか!?

ぶあ
ぶあ

昔わたしが「英語はつまらない」って思っていたのは、「英語=覚える知識」だったから。

これからの子どもたちにとっては、「英語=世界の人とのコミュニケーション手段」であってほしいと願います。

もちろん、英語がすべてではありません。どんな言語を学ぶにしても、大事なのは「気持ち」。伝えたいものがあるか、伝えたいことがあるか。

英語を学ぶ方法もさまざまです。人によって、合う合わないがあるのは当たり前。子どもの気持ちに寄り添って、その子にとって「合う」方法を見つけてあげるのが、大事かなと思います。

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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