突然ですが、わたしは高校生まで「海外」にまったく興味がありませんでした。英語も勉強しなくてはならないから、仕方なく単語を覚えていたけれど、「英語なんて必要ない」って思っていました。
初めての海外旅行は「シアトル」でした。大学1年生のときです。幼なじみがシアトルに留学していたので、友だちと二人でホームステイ先におじゃますることになりました。
行ってみたら、すっごく楽しかった!
もちろん、英語がまったく使えずがっかりしたり、大学生だというのに子どもに見えたのか警察官に心配されたり、いろいろなことがありました。
でも、何よりも
「世界ってひろい!」
って感動したことを覚えています。
そこから、わたしの旅人生がスタートしました。
そして、初めて「英語って大事!」と実感しました。180度考え方が変わった経験。それから、初めて真剣に「英語」と向き合ったり、知らない国に旅に出たりするようになりました。バイトでお金をためては旅に出る…の繰り返しの大学生活でした。
今では、若いころのような旅スタイルはできなくなりましたが、それでも子どもを連れて旅を続けています。
そんなことで、今日は「旅するメリット」をお伝えしたいと思います。これは、わたしが旅にでるわけを書いたものですが、子連れ旅にも同じようなメリットがあるのではないかと思っています。
「旅に出たいけど、なかなかきっかけがない」という方や「子連れ旅にはちょっと…」という方にも読んでいただいて、「旅」に対して前向きな気持ちになっていただけたらうれしいです。
世界にはいろいろな価値観がある!自分が「ものさし」が正しいとは限らない。
日本で育っていると、日本の文化や習慣が当たり前と思いがちです。でも、一歩日本を飛び出すと、
「当たり前だったことが違った!」
ということも多いものです。文化や歴史、宗教、言語、いろいろな違いに出会います。そして、そこに優越をつけることが間違っていることに気付きます。自分のものさしがすべてではないことが分かります。
自分が「正しい」と思っていたことが本当に「正しい」のか、違った角度で物事を見ることができるようにもなります。
新しい国に行くと『新しい発見と価値観』に出会う。
その驚きと感動が忘れられず、また旅に出てしまうのです。
自分の小ささを思い知る。と同時に、人の温かさを実感できる。
日本で生活していると「生活圏」で限られてきますよね。その中にいると、いつの間にか「自分ってすごい」「自分ってだめだ」って勝手に評価したり、錯覚したりすることがあると思います。
でも、違う国に行ってしまえば、周りには誰も自分を知っている人はいません。
「自分が思っているより、自分って何でもない存在なんだ」
悩んでいたことがちっぽけに思えたり、自信過剰だったことを恥ずかしく思えたり、「素の自分」と対面できます。「自分」とじっくり向き合う時間になります。
旅に出て、「自分の無力さ」を実感することもあります。でも、そんなときに出会う見知らぬ人の温かさ。「なにじん」なんて関係ない。
言葉が通じなくても心で通じることがある体験ができます。「人がひとりでは生きられない」ことも体感できます。
自分が「日本人」だと実感し、外から日本を見つめることができる
日本もグローバル化されてきて、最近は外国籍の人や外国にルーツのある人がたくさん暮らすようになってきました。
ひと昔前は、他の国の文化を知る機会も少なく、それを認める風潮もあまりなかったように感じます。
自分が外国にでて「外国人」になってみると、いろいろなことが見えてきます。違う国で暮らすことの大変さを痛感することもありました。
日本にいれば、「自分は日本人だ」と実感することはあまりありませんが、外国に行けば「日本人」だと実感することになります。
そして、出会った人に「日本」について聞かれると、自分があまりにも無知であることに驚いたりします。日本の歴史、日本の文化、日本人、日本食。
思い出すと、けっこう「忍者」について質問されることが多かったです。そのたびに答えられず困りました。知っているようで知らないことがけっこうあるものですね。
改めて、「日本人」や「日本」を意識することで、日本のよさや他国のよさを認識できるところも、旅のメリットです。
自分の心と対話すると、やりたいことが明確になる!
これは、わたしに限ってなのかもしれませんが。
わたしは、旅に出ると「次のビジョン」が明確になります。
モヤモヤしていた霧の中から、出口が見えて、そこへ向かって歩き出すことができる感じ。
「これからどうしよう」
と迷ったり、悩んだりしたときには、旅に出る。
旅の間、悩んでいることはすっかり忘れているのですが、何かの拍子に「あ、そうだ!」とひらめく瞬間が!
自分でもびっくりするのですが、「やるべきこと」や「やりたいこと」が、そこではっきりします。
だから、旅はやめられない!旅は「自分」と向き合う時間
わたしが旅にでるわけ。もっともっとありますが、『日常から少し離れて、改めて「自分」を見つめることができるからなのかな~』と思います。
そして、子どもにも同じようなメリットがあるとわたしは思っています。子どものころから、いろいろな文化に触れることで価値観が広がります。
また「こうでなければだめ」という固定観念にとらわれない考え方ができるようになるのではないかと思います。旅にはトラブルもつきもの、そんなときの対応の仕方も親の姿から学べることもあるはず。
これから先、もっともっと国境を越えたグローバルな世界になっていくでしょう。そんな時代を生きていく子どもたち、だからこそ、子どものころから世界を知っておくメリットはあるのではないでしょうか。
親のためだけでなく、子どものためにもなる。一人で旅するより、ちょっと大変なこともあるけれど、子連れ旅は親子で成長できますよ。
旅にでるわけも、一人一人違って当たり前。
ひとつひとつの旅にストーリーがあるように、一人一人「旅」に込める思いもそれぞれです。
これも一人の思いですが、少しでも「旅」に興味をもってもらえたら、うれしいです☆
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