ずっと気になっていたものがあったんです。
それが「オーブン粘土」。
家のオーブンで陶芸ができてしまうという魔法のような粘土です。
実は、わたし、かなりの粘土好き。小学生の頃は夏休みに、毎年紙粘土で作品を作った思い出があります。大人になってからは、知り合いの陶芸家の先生と一緒に陶芸体験をさせてもらったり。
粘土に触れると、こころがからっぽになる感覚。それが、好き。
でも、子どもが生まれてから(それを言い訳にするわけではないんですが)、陶芸とはかけ離れた生活をしていました。ときどき、子どもと遊ぶ紙粘土で満足。
それが、「オーブン粘土」の存在を知ってから、やってみたくてウズウズ。ようやく、オーブン粘土を試すことができたので、その様子をお伝えしたいと思います。
オーブン粘土に興味がある方、陶芸好きだけどなかなか時間がなくてできていない方、子どもと一緒に粘土遊びの延長でできるので、ぜひ参考にしてくださいね。
【準備】何を作るかを考えよう!
紙粘土とは違い、せっかくだから、生活で使えるものを作りたい!
陶芸っていうと、どうしても小皿、コーヒーカップ、お椀とかになりがち。すでに作ったものを作っても、実際使わずしまいっぱなしってこともありませんか。うちにも、実はあるんです。作ったのに使っていない湯のみがいくつか。
そうならないように、陶芸をする前には、必ず「何を作るのか」を考えるようにしています。作ったあとに使っている自分を想像しながら。作ったものを日常使いすることが目的なので、今回は「箸置き」「石鹸置き」「一輪挿し」を作ることにしました。
5歳の娘と一緒に作るので、娘にも何を作るのか考えるように伝えました。ちなみに、娘が作ったものは、祖母への誕生日プレゼントにすることになっています。そこで、娘が考えたのが、持病をもっている祖母の「お薬いれ」。作るものが決まったので、さっそく粘土を注文します。
【材料】オーブン粘土も種類が豊富!はじめてなので、安いものを。
今回は、オーブン粘土を2種類購入しました。いろいろ種類があって迷ったのですが、初心者なので失敗してもいいように安い粘土を2種類選びました。色が違う方が仕上がりが比べられておもしろいかなと思い、茶色と黒っぽいものを選択。
作ったあと、実際に使う用途に合わせて「コート剤」を使うといいと思います。わたしも、作るものが「箸置き」「石鹸おき」「一輪挿し」なので、耐水・耐油のコート剤も一緒に注文しました。
オーブン粘土は、同じメーカーのものであれば、2種類まぜて使っても大丈夫だそうです。我が家で注文した粘土はこちら。
【作品づくり】粘土が届いたら、さっそく陶芸スタート!
使う分だけ、切って使うといいですね。使わない粘土は、密閉しておきましょう。ボールに水を入れておくと、ひびわれを防げたり、粘土同士をくっつけたりするときに便利です。
【あると便利なもの】
・水(ボール)
・ぬれた雑巾
・型抜き
・竹串やつまようじ
・粘土板なければクリアケース
・ジップロック(使わない粘土をいれておく)
もくもくと作りました。ただ、娘と一緒なので、どうしても途中途中で、ストップせざるを得ないのは、仕方ないですね。娘用には、型抜きを用意しておきました。ペッタンとスタンプを押すようにするだけで、きれいな模様になって見栄えもよくなります。
あっという間に作品ができました。意外とたくさん作れました。作っていた時間は1時間くらいでしょうか。
娘も、「お薬入れ」以外に、わたしの「一輪挿し」をまねて「茶碗」のようなものを作りました。それでも、粘土があまったので「石鹸おき」をもう一つおまけに作ってしまいました。「石鹸おき」を「スポンジおき」として使ってもいいかなと思ったので、これはこれで使えそうです。
作品を作る前に写真を撮るのを忘れてしまった!
作りたい気持ちが全面にでてしまい、あとから撮ったものですみません。使った粘土とコート剤です。
【乾燥】作品ができたら、乾燥させる。
作品の大きさなどにもよりますが、日の当たらない風通しのよいところで、乾燥させます。1日~1週間ほど、季節や湿度などにもよります。
目安としては、表面が全体にわたって水分が抜けて白っぽくなったころ。とりあえず、日が直接当たらない、風通しがいい場所で乾燥させます。ここで、しっかり乾燥させておかないと、焼いたときに割れてしまうので、乾燥は重要です。
乾燥するまで、しばらく待ちます。(後編へつづく)
【おまけ】うちは、単品で粘土を2つ、コート剤を買いましたが、こんなセットも売っていました。大きな作品を作るのなら、これもありかもしれません。
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