旅、好きですか。
わたしは、旅で人生が変わりました。そして、旅をしながら、今も「自分らしい生き方」を模索しています。なぜ、そんなに「旅が好きなのか」は、以前お伝えしましたね。興味がある方は、こちらをご覧ください。
さて、今日は「旅ができないときに旅したような気分になれる本」を紹介したいと思います。
「別に旅に興味ない」「本を読む時間もない」という方にも、ちょっと興味をもってもらえるような本を選んでみました。写真を見るだけで旅気分になれる本や、読み物としても読みごたえのある本も紹介するので、よかったら手にとってみてくださいね。
編集者のセンスが光る☆新しい形の「ガイドブック」
ガイドブックは数多くありますが、その中でも絶賛したい「ガイドブック」がこれ!
『旅のヒントBOOKシリーズ』です。わたしの愛読書はこれ。
実は、昔、雑誌の編集の仕事をしていたことがあるのですが、このガイドブックの編集がすばらしいんです。レイアウト、写真、細かいところまでこだわっていることがよく分かります。
一般的な「ガイドブック」は情報を提供することが目的で作られているので、写真も分かりやすいものを使い、必要な情報をいかにたくさん盛り込むかが大切になります。そのため、どうしてもデザイン性が乏しくなりがち。
それが、この「旅のヒントBOOK」は、写真を大きく使い、見るだけでも楽しめるレイアウトになっています。また、一般的なガイドブックの情報だけでなく、現地に住んでいる人でないと分からないことや空気感まで伝わる工夫がされています。
シリーズもので、ヨーロッパ、アジア、北欧など、世界のいろいろな国、都市をピックアップして出版。その国や都市によって、本のイメージもそれぞれ違うのも魅力です。
これから行ってみたい国を選べば、実際に行きたい気持ちがふくらむこと間違いなし。また、すでに行ったことがある国を読み返しても新たな発見がありますよ。
ガイドブックとしての情報やマップもしっかり載っているので、これさえあれば旅先でも困ることはないでしょう。
家にいながら旅気分を味わうことができる一冊。別のシリーズも次々に読みたくなってしまいますよ。
行ってみたい街がいっぱいあって、迷う。
次、どこに行こうかな~。
あえて、行けないかもって場所を選んで読むのもいいかも!
写真の美しさに癒される絶景にうっとり☆
教員時代に、教えていた子どもたちが「これ、先生好きだと思うよ~」と薦めてくれた思い出の一冊。
『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』 詩歩
実際に読んでみると・・・本当に「好き」でした。
とにかく、写真の美しさに目をうばわれます。そして、癒されます。世界の各地を旅することができたらどんなにいいか。でも、実際に足を運ぶことができないところも多いですよね。「世界にはこんな場所があるのか~」と、驚いたり、感動したり。
飛行機にのらなくても、世界中を旅した気分になれる一冊です。
日々の生活に疲れたとき、心をしずめたいときなどに、ぱらっと開いてみるのもおすすめです。わたしは、寝る前によく眺めています。
この「死ぬまでにいきたい」シリーズ、日本編やホテル編、体験編などもありますよ。
マニアックな「食」から世界をのぞいてみませんか。
学生時代、旅にはまりだしたころに出会った一冊。一気に読みました。そして、衝撃を受けました。はっきりいうと、好みが分かれる本だと思います。
『もの食う人びと』辺見庸
世界各地の「食」を通して、世界を見る。実際には見たくない部分を見るといった方がいいかもしれません。
「旅=楽しい」を求める方にはあまりおすすめできません。
世界の各地には自分が想像していないような状況があり、歴史があり、「食」がある。
表面的な楽しさだけを求めて旅をし、「あ~この国はこんなところだった」とあたかもすべてを知ったかのような気分になることがあるかもしれません。でも、この本を読むと、「それって本当ですか?」と問われているような気持ちになります。深い深い一冊です。
自分たちの「食」や「生活」について、また「旅」についても考えさせられる本です。読み物としても、読むごたえがあります。平成9年初版の本ですが、ずっと読み継がれていってほしい本です。
すでに中古本しかないようです。
女性旅作家の一冊。13か国を一気に旅した気分になれちゃう。
女性旅作家「小林希」さんの旅本。わたしも大好きな国「タイ」も旅されているんですが、ただ観光をするだけでなく、「テーマ」をもって旅をするところが、読んでいておもしろい!
『今こそもっと自由に、気軽に行きたい!海外テーマ旅』小林希
この本では、バルト三国やポルトガル、台湾、タイ、ベトナム、キューバ、メキシコなど13か国を旅した記録が記されています。写真も多く、見ているだけで、その場に行った気分になれます。「ガイドブックではない」と書かれているように、情報は最小限に抑えられているので、あくまで読み物として楽しむのが◎!
「こんな旅の仕方もある」というアイデアがたくさんつまった一冊なので、これを参考に旅の仕方をアレンジしてみても楽しいと思います。
あ~、わたしも、こんな旅した~い
読むだけで旅気分。旅人魂がくすぐられます!
「尊敬する旅人は?」と聞かれたら、間違いなく「沢木耕太郎」と答えるくらい、大好きな作家「沢木耕太郎」。
わたしが旅に興味をもつようになったきっかけも、「沢木耕太郎」の本でした。沢木耕太郎といえば「深夜特急」が有名ですね。昭和のバックパッカーなら、誰もが読んだことがあるのではないでしょうか。
わたしも、「深夜特急」に大きく影響を受けた一人です。「深夜特急」もいいけれど、今回紹介するのはこれ。
『銀河を渡る』沢木耕太郎
今までの25年間の「旅」をまとめたエッセイ「銀河を渡る」です。「深夜特急」の終わりで迷った末に訪れなかった「夢の都市」マラケシュへの旅、「一瞬の夏」から始まった若きボクサーへの夢などが書かれていて、長年のファンとしても、手元においておきたい一冊です。
また、沢木耕太郎初心者の方にもぴったり。これさえ読めば、筆者の人柄や旅への思いがよく分かることでしょう。ただ、分厚いので、持ち歩きには適していません。家において、時間があるときにじっくり読み進めたい本です。
ちなみに、これから旅に出ようと思っている若者には「深夜特急」を読んでほしい! 旅人のバイブルです。
【まとめ】旅に出られないときは本を読もう!
本は好みがわかれるものです。今回、紹介した5冊は、わたしにとって「とっておき」の本です!ただ、みなさんにとって「とっておき」になるかどうかは正直断言できません。
でも、旅に出られずウズウズしているときには「本を読む」ことで、旅気分が味わえるのは確かです! (読み終わったあとに、さらに「旅に行きたい」気持ちは高まるところはちょっと困ってしまいますが…)
また、悩んでいるときにも「本」はおすすめ。
世界は広い!
自分の悩みはちっぽけなものかも。
まだまだ、知らない土地、知らないことがたくさんあると思うと、それだけでもウキウキしてきませんか。そんな知らない国の知らないことを、ちょこっと垣間見せてくれるのが「本」ではないでしょうか。
旅にでたいけどでられないときには、ぜひ「とっておき」の本を探して、開いてみてくださいね。
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