娘も年長になりました。ありがたいことに、保育園でも「時計」を意識して生活しているようです。そして、最近、家でも「時計」に興味をもつ姿が見られるようになりました。
今まで、リビングの見えるところには、長針と短針が読みやすいアナログ時計をかけていましたが、あんまり時計には興味を示していませんでした。ちなみに、我が家のリビング時計はこれ。シンプルだけど、一応「分表示」されているので選びました。
さて、娘が時計に興味を示さない間は、何もしませんでした。
小学校に入学するまでに「時計」にはある程度慣れていた方がいい。でも、無理に時計の学習をさせても身につくものではない。
と思っているからです。「入学前までに身につけたいこと」でも「時計」について書いてあるので、よかったら読んでみてください。
それが、最近、娘が「今、何時?」「今って、7時であってる?」とか、時計を見るようになってきたんです。
これは、いよいよ時計遊びを始めるときがきたかな
ということで、手にとって遊べる時計の知育玩具探しを始めました。
デジタルではなく、手で動かせるもの。
子どもが手で動かすものだから、ある程度丈夫そうなもの。
興味をもつかは未知なため、手ごろな価格のもの。(予算1000円前後)
そこで、見つけたのが「くもん」から出ている「くるくるレッスン」です。うちは、Amazonで購入しました。
今日は、実際に5歳の娘が使ってみた「メリット&デメリット」を伝えしたいと思います。「今、時計玩具を探しているところ!」という方、「これから探そうと思っている」方の参考になればと思います。
メリット① 長針しか動かないしくみ
教員時代に、時計の学習には実際に「時計」を動かしながら教えていました。時計の学習が苦手な子は、まずは自分で動かすことが大切。体感的に時間の感覚を身につけていくことができます。
ただ、学校で使っていた「時計」は、長針も短針も手で動かせてしまえるもの。これだと、ちょっと問題が起こります。
たとえば、「7時半」に時計を合わせたいとき、子どもたちの中には「短針を7に、長針を6に」合わせる子が出てきます。でも、実際の時計では「短針は7と8の間に」くるはず。ちょっとしたことに思えるかもしれませんが、それを繰り返していくと、短針が数字の上にぴったりあっていないと、時刻がよめなくなってしまいます。
そこで、「くるくるレッスン」を手にして一番に確認したのが、短針が動かないこと!長針だけを動かすしくみになっているので、短針だけを動かすことはできません。
これは、時計のしくみを学ぶ上で、とっても大切なこと。短針は、長針の動きに連動することを遊びを通して学ぶことができます。数字と数字の間に短針があってもよめるように、工夫されているのも◎!
また、短針と長針の色が違うのも見やすい工夫です。短針の赤に合わせて、短針をよむときに使う数字は赤。長針は青、青い部分の数字をよめば何分かが分かるようになっています。
メリット② 午前・午後を意識したイラスト
時計の下に小さな「イラスト窓」がついているのですが、ここには夜なのか朝なのかわかるようなイラストが出てきます。時計の針をまわすと、イラストも変化するしくみ。
朝ごはんを食べている絵だったり、夜寝ている絵だったり、一日の生活をイラストで表現しているので、「ごはんの時間は○時」と子どもの生活と時刻を結びつけることができます。
また、このイラストのすばらしいところは、小学校に入ってから「午前・午後」を学習する土台にもなります。一日は24時間ですが、同じ6時といっても、朝の6時と夜の6時と一日に6時は2回登場します。これが、むずかしいと感じる子どもも多くいます。
このイラストを使って時計遊びをしておけば、子どもは自分で「あれ?6時って2回あるんだな」「朝と夜と出てくる」と発見することでしょう。それが、いずれ「午前と午後」の学習につながっていくことになります。
メリット③ 時計のよみ方を自分で確認できる
「くるくるレッスン」は、時計の下に「○時○分」と時刻が表示されるように作られています。まだ、一人で時計がよめない子でも、針をくるくる回しながら、「あ、この時刻は○時○分っていうんだ」と自分で学ぶことができるんです。
また、慣れてきたら、時刻表示の部分を隠すこともできるので、クイズとしても遊べます。自分で好きな時刻にセットして「○時○分」とよんでみる。かくしていたところを開いて答え合わせをする。「ひとり学び」ができます。
我が子が喜んでいたのが、このかくしているところを開くときになる音!
「チン♪」
という音がおもしろいらしく、何度も遊んでいます。単純なところが子どもうけするんですね。
メリット④ 進めるだけじゃなく、戻して確認
時間は進めるだけではなく、戻すこともできます。大人からしたら、「あたりまえ」ですが、戻す感覚を身につけることがむずかしい子もいます。
小学校の時計の学習でも「○分前」「○時間前」という問題が出てきます。時計の針を動かして時間を戻す感覚を持っている子とそうでない子で、理解度に大きく差がでるところでもあります。
「くるくるレッスン」では、針を戻すこともできるので、これでたくさん遊ぶことで時間を進めたり戻したりする感覚が身につくのではないかと思います。
メリット⑤ 目盛りをかくすステップアップカバー
我が子はまだまだですが、そのうちよめるようになってきたら、長針の「○分」の数字をかくすカバーがついています。カバーをつけると、普通の時計のような形になります。
実際の時計にちかい文字盤で「時計のよみ方」の練習ができるわけです。
また使っていくと、時刻がずれることも考えられますね。そんなときには、時刻の調整ダイヤルがあるので、大人が調整することも可能です。
デメリット 針の太さ&文字の小ささ
デメリットとしては、「針の太さがちょっと太いかな~」と感じます。娘は、特によみにくそうではないのですが、お子さんによっては「よみにくい」と感じる子もいるかもしれません。その場合は、針の先にペンで印をつけるなど、ちょっとした工夫をすれば使いやすくなると思います。
また、イラスト窓、時刻表示の部分がもう少し大きいと見やすいのに。機能としてはすばらしいので、もっと大きく見やすくするといいのになぁと思いました。
「くるくるレッスン」の対象年齢は3歳以上となっています。子どもの成長や興味はひとり一人違うので、一概にはいえませんが…、もし3歳でこれを与えていても、ひたすら回して遊ぶだけだったんではないかと思います。
ある程度、数字がよめて、生活スタイルが自分で分かるようになってからの方が、効果的に遊べるのではないかな。あくまで、我が子に合わせた感想です。
【まとめ】思ったよりも使える!細かいところまで考えられた時計玩具だった。
こういった知育玩具、他の子にはよくても我が子には合わないってよくあります。正直なところ、あまり期待はしていませんでした。
でも、実際に使ってみると、
・娘がよく遊んでいる。
・時計がよめるようになってきた。
・細かい工夫がある。
思っていた以上に「買ってよかった」と思えるものでした。同じような「時計遊び」ができるものも、たくさん出ていますね。どれがベストなのかは、実際に使ってみないと分からないもの。我が子には「くるくるレッスン」は合っていたようです。また、いつ与えるかというのも、大事だと思います。
これから「時計玩具」を購入しようと思っている方の参考になればうれしいです。くもんの「くるくるレッスン」以外を購入する場合も、選ぶポイントとして参考にしてみてくださいね。
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