【入学準備】年長さんの「生活習慣」で入学後が変わる!大事にしたい5つのこと。

保育園
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我が子も4月から年長になりました。小学校入学まで最後の1年がスタートしたわけです。今までは、まだまだ園児と思っていたけれど、「あと1年」となると、少し気分が違ってきますね。

ぶあ
ぶあ

・あと1年で、どんなことを身につけておけばいいのだろう。

・すべて保育園にお任せて大丈夫?

・家でも意識してやっておいた方がいいことってあるのかな?

・小学校に入ってから困ることってあるの?

そんな風に心配になっている方もいるのではないでしょうか。

でも、大丈夫!これを読めば、あと1年でどんなことを意識すればいいのかが分かります。

今回は、幼児期に身につけておいた方がいいこと、そして、入学までに身につけさせたいことを2本立てでお伝えします。特に、入学までに身につけさせたいことは、小学校1年生の担任をしていた経験から、「ぜひ、これだけは!」ということを厳選してお伝えしたいと思います。

幼児期に身につけたいこと=3つの「あ」

幼児期に身につけたいこと、それは「自立に向かう基本的生活習慣の基礎をつくること」です。簡単にいえば、朝起きてから、夜寝るまでの生活習慣をきちんと身につけることです。

これは、保育園の先生から聞いた話ですが、とても分かりやすかったので、紹介したいと思います!

先生
先生

幼児期に身につけたいことは、大きく3つです。 3つの「あ」と覚えてください。

「あいさつ」

「あいさつ」は、気持ちのよいあいさつができること。言葉では簡単に表現されますが、実は「気持ちがよい」と感じる経験をもっている子は、少ないのではないかなと感じます。

朝、起きて「おはよう」と伝えることで、気持ちよく朝をスタートさせることができます。また、お互いに朝のあいさつをすることで気持ちがすっきり晴れやかになることもあります。そういった経験を、幼児期にさせることが大事だと言われています。その経験があれば、親が「あいさつをしなさい」と言わなくても、自分からあいさつをしたいと思うようになるのでしょう。

また、「ありがとう」「さようなら」「ごめんなさい」「いただきます」「いってきます」「はい(返事)」など、日本語にはたくさんのあいさつの言葉があります。外国では「いただきます」にあたる言葉がないという国もあります。日本独自の美しい音の響きや文化が、このあいさつの言葉に込められている、一つひとつのあいさつの意味も一緒に教えたいですね。

そして、あいさつをする習慣は、親の姿を見て学んでいることも多いです。人見知りの我が子も、なかなか自分からあいさつができませんでした。そこで、とにかく親である自分が、あいさつをしている姿を見せるようにしました。最近では、少しずつ、小さい声ではありますが、ご近所さんに「こんにちは」と言えるようになったり、小さなことでも「ありがとう」とすっと口から出てくるようになったりしています。できたときに、その場で褒めることも忘れずに。

「あとしまつ」

「あとしまつ」は、生活のけじめ、リズムをつけることにつながります。遊び道具、かばんや絵本など、使ったあとに必ず後片付けをしてから、次の行動に移るようにしたいものです。

後片付けだけでなく、トイレの使い方や後始末も、子どもが自分でできるように。それから、脱いだ靴をそろえてから家に入る習慣は、意外と大切だと思います。小学校に入り、靴箱に靴をしまうことができない子がけっこういるので…。

さらに、家の掃除や片付けなどのお手伝いを率先してできれば、家族の一員としての自覚も生まれます。それを褒めてもらえたら自信になり、自己肯定感を高めることにもつながることでしょう。

「あんぜん」

自分の身は自分で守ることができるようになることです。やってよいことや悪いことの区別をつけることができ、自制できることが基本です。特に、交通安全では、信号の見方、横断歩道の渡り方をしっかり教えておきたいですね。

一時停止をして、右、左、もう一度右を見て、安全確認する。幼児期に身につけておけば、習慣化されるので、大きくなってからも自然に体が動くことでしょう。

信号の見方の話で、保育園の先生からこんな話を聞いたことがあります。園児に信号の色の話をしていたときのこと。

先生「信号の赤は、どんな意味?」

園児「止まれ」

先生「信号の青は、どんな意味?」

園児「進め」

先生「じゃ、信号の黄色は、どんな意味?」

園児「急いで進め」

と答えたそうです。

え!?何? どこが違うの?って思った方、だめですよ~。

黄色は、「急いで進む」ではないですよね!?

でも、子どもたちは見ているんですね。大人の運転も行動も、しっかり見ています。黄色の信号になったら、急いで進んでいませんか? わたしは、保育園の先生から、この話を聞いてから、前以上に気をつけて運転するようになりました!

また、小学校に入ると、登下校も子どもだけになるので、誘拐などの事件に巻き込まれないために気を付けることを、年長のうちからしておくといいと思います。

入学まであと1年。年長の間に身につけておきたいことは、この5つ!

小学校にあがったばかりの1年生を見たときのこと。子どもが困っているなぁと感じることがいくつかありました。

保育園や幼稚園との違いや基本的な生活習慣がまだ身についていないための「困り感」でした。

それを入学前までに身につけられれば、1年生になって困ることも減るのではないかと思います。今回は「これだけは!」ということを厳選して5つお伝えします。

①食事

おはしの使い方→スプーンやフォークのときもありますが、基本は「おはし」です。おはしで食事ができるように練習しておきましょう。

食べ方→「魚の食べ方が分からない」「甘夏ってどうやって食べるの?」など、家で食べたことがないもので苦労している子がけっこういます。いろいろな食べ物を食べる機会をぜひ作りましょう。そして、食事のマナーも一緒に教えてあげてくださいね。

配膳の仕方→給食は、自分たちで配膳します。ごはんやおかずを食器によそったり、おぼんで運んだりする経験をしておくと、給食当番になっても安心!

時間を意識して食べる→給食の時間は、けっこう短いです。家だと時間をかけてゆっくり食べているという子でも、給食は限られた時間に食べることになります。年長のころから、時間を意識して食べる習慣がついているといいのではないかと思います。

②着替え

体操着に着替える、水着に着替える、給食当番の白衣に着替えるなど、着替える機会があります。「家の着替えはできるから大丈夫!」という子でも、ぜひ着替える練習と着替えたものをしまう習慣をつけておくといいと思います。

【ステップ1】脱いだらしまおう

「着替えたあとに着てきた服がない」「水着に着替えたあと、パンツがない」など、よくあります。脱いだ服や下着などを自分の袋にきちんとしまっていなかったり、自分のものじゃない友達のものをしまっていたりするんですね。脱いだらすぐにしまう習慣がついている子は、物がなくなることが少ないように感じます。「脱いだらしまう」けっこう大事ですよ。

【ステップ2】できたら、たたんでしまおう

はじめから、脱いだらたたんでしまうことができたらベストですが、「脱いだらしまう」ことが難しい子には、そこに「たたむ」を入れるとハードルが高すぎることも。「ぬいだらしまう」ができる子は、ちょっとステップアップして「たたんでからしまう」ができたらいいかなと思います。

しまってさえあれば、物はなくならないので、たたむ必要はない!といえば、そうなのですが…。白衣とか、ぐちゃぐちゃにしまっていると、そのまま一週間ぐちゃぐちゃな白衣を着ることになります。それから、きちんとたたむ習慣がついている子は、物の管理がしっかりできる子が多いと感じます。年長の1年間で、習慣化できるといいですね。

おもちゃなら、ざっくり収納がおすすめです。見てわかる場所にもどす習慣をつけましょう。

③排泄

学校のトイレ問題…、保育園や幼稚園と違って戸惑う子が多いです。洋式のトイレも増えていますが、和式トイレがある学校も多いです。

また、遠足など外に出ると和式トイレが使えない子が、洋式トイレに行列を作ることも…。入学前に、和式トイレを経験しておくことをおすすめします。

それから、最近のトイレは、自動で流れるタイプも増えていますね。学校のトイレの多くは、自分で流すタイプです。

自動で流れるトイレに慣れている子は終わったあと、流さずに出てきてしまう子もいます。自分でふく、流す、手洗いの習慣をぜひつけておきたいですね。

入学準備とはちょっとずれますが、我が家で使っているトイレ踏み台。すっごく便利です。トイレトレーニングのときに購入して以来、ずっと使っています。子どもの足がしっかりつくので、ふんばりやすい!?のか、我が子は便秘知らず。便秘気味の大人の人にもおすすめですよ。

④いすに座る

小学校の1時間の授業は45分間。入学したてのころは、ずっと座りっぱなしの授業は少ないかもしれませんが、この「座って授業を受ける」スタイルに、戸惑う子が見られます。

そのため、入学前から座って作業をしたり、絵を描いたりしておくといいと思います。

ある程度、いすに座ることに慣れていれば、学校に入ってから「いすに座る=苦行」にはならないかな。どうしても、じっとしていることが難しい特性が見られたら、入学前に学校の先生に相談しておくと安心ですね。

それから、年長の間にお子さんが「文字」に興味をもちはじめたら、自分の名前だけは読んだり書いたりできるようにしておくのも〇。

ロッカーや靴箱など、自分の場所がどこか分かるためにも、自分の名前だけでも読んで書けると、子どもの安心感につながります。

幼児期に使っていた机といすは、こんな感じのものです。

⑤支度をする

朝の支度や帰りの支度は、自分でしなくてはなりません。ランドセルに時間割をそろえる、持ち物を準備する…など、保育園と違い毎日持ち物が変わります。

はじめは、もちろん親も一緒に準備をすることになりますが、学校では子ども自身が支度をしなくてはなりません。その下地を年長の1年間でつけておくといいですよ。

我が家も、年中から保育園の支度は子ども自身がしています。もちろん、親チェックは必要ですが…。親が自分で準備した方が時短になるのですが、小さな積み重ねが大事だと思い、やりたい気持ちをおさえて見守っています。

日々の生活体験が大切!日常的にできることが子どもの「安心」につながります。

ここまで読んでくださったみなさんは気づいたと思いますが、「特別なことは何もない」んです。今回紹介したことは、毎日の生活の中でできることばかりです。

ちょっと意識してやってみる、やらせてみる、失敗しても経験させてみる…

それが大切なのではないかなぁと思います。もちろん「紹介したことすべてができていないとだめ!」というわけではありません。できないことがあっても、学校の先生が、きちんと一人ひとりのペースに合わせてサポートしてくれます。

「あれもこれも」とやきもきしなくても、大丈夫。

ただ日々の生活の中で、できることをちょっとだけ意識すること。それだけで、子どもの「困り感」を少なくすることができます。

大事なことは、意識すること!

できることから、無理せずにはじめてみませんか。そして、有意義な年長の一年間を過ごしましょう!

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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