親の「言葉」よりも、親の「行動」を見ている!

子どもとの接し方
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「何度言い聞かせても動かないときは、どうすればいい?」

「しつけているつもりなのに、なかなかうまくいかない」

「子どものために、けっこういろんなことを犠牲にしているのに…」と感じている方もいるのではないでしょうか。以前「子どもは思い通りにはならない」ということを書きました。思い通りにならないと分かっていても、「こうなってほしい」という願望をもって子育てされている方は多いですよね。

「こんな子になってほしい」

「こういうときは、自然とこんな行動をしてほしい」

など、具体的なイメージをもって子育てすることは大切だと思います。

でも、そんなに簡単にはいかないものです。

そこで、今日は、我が子の子育て体験談から「子どもにやってほしいことは、親がやってみせた方がいい」という理由と方法をお伝えできたらと思います。「何度も同じことをいうのに疲れた…」という方、どうやってしつけたらいいのか悩んでいる方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【はじめに】あいさつができなかった我が子の体験談

ぶあ
ぶあ

人見知りの我が子、あいさつできる子になってほしいけど、

なかなかむずかしい…

そんなとき、「あいさつしなさい」「こんにちはって言えた?」と繰り返していると、子どもはもっと言葉を発しなくなっていきました。もともと人見知りなのに、さらに「あいさつをしなくちゃいけない」というプレッシャーをわたしが与えてしまっていたことに気づいたんです。

それからは、あいさつを無理にさせることをやめました。そのかわり、わたしが娘の分も元気に気持ちよく、あいさつするように心がけました。

すると…少しずつ、娘に変化が見られ始めました。まずは、小さな声で「こんにちは」というように。すかさずに褒めました。

ぶあ
ぶあ

今、勇気を出して「こんにちは」って言えたね。

ママは、ちゃんと聞こえたよ~。

と必ずフォローをするようにしました。娘の声は小さすぎて、相手の方に聞こえていない場合も多かったので。

すると、うれしそうな顔になります。相手に伝わることよりも、声を出せたことを認めてあげることが大切です。そんなことを繰り返していくうちに、一人のときでもご近所さんにあいさつしたり、祖母の家の近くで見知らぬ人にあいさつしたりするようになりました。

そこで、この方法を他のことにも応用してみた結果、「〇〇しなさい」と伝えるよりもはるかに効果があると分かりました。

片付けでも、お手伝いでも、「ありがとう」と伝えることでも、どんなことにも効果がありました。たった3ステップなので、もしお子さんに「こうなってほしい」「こうやってほしい」ということがあれば、試してみてくださいね。

【ステップ①】 子どもにやってほしいことは、お手本を見せる

子どもにやってほしいことがあったら、まずは親が率先してやりましょう。親がやっていないことを子どもはやりません。親がお手本を見せることが一番です。

そのときに、面倒な様子や表情はなるべく見せない方がいいです。子どもはその姿から「あ~、これって面倒なことなんだな」「やりたくないことなんだな」「楽しくないことなんだな」とマイナスのイメージをもってしまいます。マイナスのイメージのことを子どもは率先してやりません。

どんなに面倒なことでも、楽しそうにやっている姿を見せることが大切です。はじめは楽しそうに演じていても、そのうち本当に楽しい気分になるのは不思議です。楽しそうに親がやっている姿は、子どもにとてもいい影響を与えます。子どもが「あ、やってみたい」「ちょっとやってみようかな」と思うきかっけになるからです。

「やりたくないな」と思っても、楽しそうにやってみる。楽しそうにやっていると、いつの間にか楽しくなるものです。

【ステップ②】 子どもにやることを強要しない

親がやっていることを、子どもに強要することはおすすめできません。親がやっているからといって「○○しなさい」と言われると、子どもはやりたくなくなるものです。特に「やろうかな」と思っているときに言われると、「今、やろうと思っていたのに…」と反発したり、一気にやる気がなくなったりするものです。

子どもは、親の姿を見て「やろうかな」「やってみようかな」と葛藤しているかもしれません。子どもから「やってみたい!」と言われるまで、できるならだまっている方がいいでしょう。

子どもがやりたそうな様子を見せたら、「やってみる?」と声をかけるのは○!素直に「やりたい!」という子ばかりではありません。声をかけてほしくて、近くをうろうろしたり、気になる素振りを見せたりする子もいると思います。

【ステップ③】 子どもが自分からやったときは、すかさず言葉をかける

こちらから強要しないけれど、自分からやったとき、自分からやろうとしている姿を見たときには、必ず「見たよ」「見ていたよ」ということを伝えましょう。うまくできなくても「やろうとした行動」を褒めてあげることが大切です。

「やろうとしてもうまくできない」「完璧ではない」ことはよくあることです。そこでちょっとでも「ダメ出し」をしてしまうと、せっかく「やろうとした気持ち」がしぼんでしまいます。

結果はどうであれ、「やろうとした行動」をうんと褒め認めてあげること。それだけで、子どもは「次はもっとがんばってみよう」「次はこうしてみよう」と次へのやる気を持ち始めることができます。

それから、褒めるタイミングが意外と大事です。そのとき、その場で褒めるのが、一番効果的。「あとから褒めよう」だと、そのときの子どものドキドキやがんばりが、すでに過ぎ去ってしまっています。

その場で褒めることで、そのときの気持ちを共有・共感することができるんですね。その「共有」「共感」が、子どもの成長にとってとても重要です。

【まとめ】子どもにやってほしいことは、親がまずやってみせよう!

子どもは、大人の姿、親の姿をよ~く見ているものです。

親がやっていないのに「あれ、やりない」「こうしなさい」と言われると、「大人はやってないのに」と不満に感じることも。特に小学校中学年以降になると、その傾向が見られるようになります。

子どもの年齢にかかわらず、子どもは親の姿を見て、多くのことを学んでいます。

「片付けしなさい」「姿勢よくご飯を食べなさい」「ありがとうって言いなさい」

それらの言葉を何度言っても効果がない場合、もしかしたら「親ができていない」ということに原因があるのかもしれません。または、親がやっていても、それを「子どもがまねしたい」と思えないということも考えられます。

子どもは「楽しい」ことに興味をもちます。親がつまらなそうにやっていることを「まねしたい」とは思いません。

子どもにやってほしいことがあったら、まずは親が楽しくやっている姿をたくさん見せることが大切!

「あ!楽しそう」「やってみたい」と思ったら、子どもは「やりなさい」などと言わなくても、勝手にやるものです。「そうはいっても、むずかしい」と感じる方もいるかもしれませんね。

そういう方は、まずは、楽しそうに演じながら、子どもの前で意識してやってみる。

それだけで十分です。そのうち、気づくと楽しくなっていた!なんてこともあるものです。

口うるさく言うのも言われるのも、嫌なものです。なかなかうまく伝わらずに困っている方がいたら、試しに3ステップやってみませんか。意外にうまくいくこともあるかもしれませんよ。

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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