保育園、幼稚園、学校の面談で、子どもの「困った行動」を指摘されたことはありませんか。
我が子が、保育園に入ったのは2歳のとき。はじめての面談は秋から冬頃にありました。ところが、通常年に一回の面談のはずが、うちはなんと2回。さすがに2回目はドキッとしましたね。
そこで伝えられたことは、「集団行動が苦手」であるということ。はじめてのことにはハードルが高いこと。それ以外にもたくさんありました!
ただ、親としては想定内でしたが…。
さて、今日は我が子が実際に面談で伝えられた「集団行動が苦手」にどのように対応したのか、そしてその結果どうなったのかをお伝えしたいと思います。
我が子の経験が子どもの行動面で悩んでいる方の参考に、少しでもなれば、うれしいです。
【面談の前に】面談の意味を考える
なんのために面談をするのか、考えたことはありますか。
親が知らない子どもの一面を知るため、また外では見せない家庭での様子を知らせるため、つまり「子どもを理解する」ために行います。
たとえ、子どもの「困った行動」を伝えられても、動揺したり不安になったりする必要はありません。
もし、自分の見ている「子どもの姿」とギャップがあったとしても、それは外の顔。子どもにはよくあることです。家族の中で見せる顔と外で見せる顔と違っていても、それほど問題はないので安心してください。
また、子どものための面談なので、親が評価をされるわけでもありません。中には、子どもの困り感を伝えられると、親である自分がダメ出しをされたように感じられる方もいるようですね。でも、そんなことはまったくありません。
逆に、家で見せる顔とまったく違った様子を伝えられると、「信じたくない」という気持ちをもたれる方もいるようです。それが園・学校や先生への不信感につながってしまうことも。
そうならないためにも、事実は事実として受け止めることが大切です。また、先生との信頼関係を築くためにも、普段から気になることは連絡帳などでやりとりしておくといいですね。
もし、子どもが困っている行動をとっているのであれば、それはまわりにいる大人が「タッグを組んでサポートしてあげる必要」があります。
そのサポート方法を相談する場が「面談」だとわたしは思っています。それは、教員だったときも、そして立場が逆になり親の立場になっても、変わりません。
【面談中】今後の対応をなるべく具体的に相談する
面談は限られた時間なので、とりとめのない話をして終わってしまうのはもったいないです。
特に、うちの場合、保育園の送迎もできないことが多かったので、先生と直接会う機会がほとんどありませんでした。(その分、連絡ノートは活用していました)そのため、面談は貴重な時間でした。
面談のはじめに、家庭での様子、園での様子を情報交換をしました。
そのとき、園内での様子では「集団行動が苦手」だということが伝えられました。具体的な場面も教えてもらいました。特に、はじめてのことにはハードルが高く、遠くから見ているだけだというお話でした。
そりゃそうだよね。大人の中で育った一人っ子。
さらに、新しいことには物怖じするタイプ。
こだわりも強いし、やりたくないことはガンとしてやらないのも想像できる…。
まったく驚くことはありませんでした。我が子にとって、園生活は、はじめての集団行動であること、そしてそれは家では経験させるのがむずかしい環境であることを伝えました。
そして、家でできること、園でできることを相談しました。園では、娘のためにフリーの先生がついてサポートしてくださることになりました。家では、新しいことことや苦手なことに挑戦したり、できることを増やしながら自信をつけたりしていくことを伝えました。
面談が「相談」の場であることは多くあります。でも、今回のように、具体的な手立てを一緒に考えることができたことは、とてもありがたいことでした。
面談を「情報交換」の場だけでなく、問題を改善するためにできること、困り感をなくすためにサポートする方法を話し合う場にできるが大切だと、身をもって実感しました。
それが具体的であればあるほど、実践後のふりかえりもきちんとできます。もしうまくいかなくても、新たな方法を一緒に考えることができ、次のステップにつなげていくことができます。
【面談後】子どもの気持ちをよく聴く
面談後に、まずは子どもから保育園の様子を聴きました。楽しいこと、あんまり楽しくないこと、不安なことなど、どんなことでもいいから話すような時間をとりました。
そこで分かったのが、娘は「集団行動は苦手でも、見ているだけで参加した気分でいる」こと。保育園は楽しいらしいのです。そこだけ確認できただけでも、親としてはホッとひと安心。
無理強いすることなく、好きなだけ見学して「よしやるぞ!」という気持ちになったら、やっていけばいいと親としては思いました。そのうち、「自分からやってみたいことが出てくるはず」という根拠のない自信もありました。
【その後】長期的に見守り、声をかけていく
面談後は、意識して「見ているだけで満足」から「一緒にできたらもっと楽しいよ」と伝えていくことにしました。
「すぐにできるようになる」と期待しないことも大切です。親の期待が大きいと、子どもにとって負担になることもあるからです。さらに、親がそれほど期待していないと、できるようになったときに素直に喜ぶことができるメリットもありますよ。
娘の場合、苦手なことへ挑戦できないのは、「失敗したらいや」という思いが強いようでした。そこで、わたしの失敗談を話したり、失敗するから成長できることを伝えたりしました。これは、今も継続中です。
【まとめ】集団行動の苦手な娘は、集団の中で育ててもらった
はじめの面談から1年後、娘はびっくりするほど成長しました。
集団行動が苦手で、保育園の行事の写真は一人外れていることが多かった娘。それが、みんなの中に入っている!それだけで、親としては感激です。
運動会や発表会など、娘からしたら「緊張の場」である行事も、先生方のサポートもあり、しっかり参加することができました。それが、娘の自信になっていることも目に見えてわかりました。
あれから、3年。今では、苦手なことにも「がんばる」といって取り組んだり、新しいことにもドキドキしながら挑戦したりしています。これは、集団生活の中で培ったもの、育ててもらったものです。
「集団行動が苦手」な子は「集団」に育ててもらうことが一番!
どんな子にも、苦手なことがあります。それが突出している子は、まわりのサポートが必要な子なのではないかと思います。そして、そのサポート方法は、その子に関わる大人がみんなで「協力して考えること」が大切なのではないでしょうか。
我が子の場合も、保育園と親、祖父母が同じ方針でサポートすることができたからこそ、苦手意識をやわらげ、成長につなげることができたのだと思います。
親ができるサポートには限界があります。だからこそ、「面談」という場をうまく使ってみませんか。まわりの力をかりながら、子どもの困り感をやわらげる方法を、みんなで見つけていきましょう。
そんな我が子との子育て実践記録。興味がある方はこちらもご覧ください。
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