妊娠中の検査で、何かにひっかかるとドキっとしますよね。
特に、わたしは高齢出産だったので、検査のたびにビクビクしていました。「高齢出産なら総合病院の方が安心」というまわりのアドバイスに従ったものの…。
出産までの道のり、体重制限もきびしかった~
さて、そんな妊娠生活の中で一番つらかったのが「高血糖」疑いの時期でした。妊娠して安定期に入ってからだったと思うのですが、血液検査で血糖値が高いという結果が。一時的に高いこともあるからと何度か検査をしたのですが、やはり「高血糖」が出てしまったんです。
今日は、そんな「妊娠中の突然の高血糖エピソード」と「高血糖対策としてやったこと」、さらに「高血糖の原因が意外なものだったこと」をお伝えしたいと思います。
妊娠中で高血糖が出ている方、妊娠中ではなくても人間ドックや血液検査で高血糖だった方、もしかしたらわたしと同じものが原因かもしれません。参考にしていただけたらうれしいです。
妊娠中の血液検査で突然「高血糖」。ブドウ糖負荷試験を受けるまで
それは、ある日突然訪れました。それまでの血液検査で血糖値でひっかったことはなし。体重管理の厳しい産婦人科だったため、甘いものや食べすぎにも気をつけていました。
まったく、思い当たることがない
血糖値が高いと「妊娠糖尿病」の可能性があるんですね、「妊娠糖尿病」とは、妊娠中にはじめて発見される糖代謝異常のこと。妊婦が高血糖であると、おなかの赤ちゃんも高血糖なり、合併症が起こることがあるといわれています。
母親に起こる合併症としては、妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、難産などなど、赤ちゃんも、流産をはじめ、巨大児、心臓の肥大、低血糖、多血症などなど、調べれば調べるほどおそろしくなりました。
妊娠が進むにつれて、血糖を下げるインスリンが効きにくくなることがあるけど、食べ物に気をつけるだけで、下がる人も多いから。まずは、食事から見直しましょう。
ということで、日々の食事を見直すことになりました。(どんなことをやったのかは、次で詳しく説明します)
ところが、何をやっても、なかなか血糖値が下がらない!
そこで、ブトウ糖負荷試験をすることになりました。甘すぎるドリンクを飲む前と飲んだ後で血糖値の変化を見る検査です。この飲み物がものすごく甘い!
高血糖でひっかかっているのに、こんな甘いものを飲んでいいのか
と心配になるくらいの甘さです。検査だから仕方ないのだけれど。
結果は「妊娠糖尿病」の診断まではいかないものの、数値はやはり高め。今後も、食事には気をつけていくように言われました。
妊娠中「高血糖」になってから試したこと
やるべきことは「糖が多く入っている食べ物を控える」ということ。
とは分かっていても、何に糖が多く入っているのか分からない。そこで、分かりやすいもの代表の「お菓子&甘い飲み物」をやめました。ただ、これがつらかった~。
このとき、まだ学校で働いていたのですが…。朝から、休む暇もトイレに行く暇もなく、子どもたち対応をして、ようやく子どもたちが下校した3時過ぎの「おやつタイム」。この至福の休憩時間に、甘いものを食べることができないんです!
あたり前ですが、同僚の先生たちは「おやつタイム」を満喫。(もちろん、食べていない人もいますよ)仕方なく、まわりの「おやつタイム」を気にせず、ひたすら事務仕事に没頭する時間、何かの修行のようでした。
それなのに、お菓子&甘い飲み物抜き生活をしても、血糖値は下がりませんでした。
次に見直したのが、夜ご飯。「15時以降には甘いものは食べない方がいい」と病院の先生にアドバイスを受けていたので、夕飯のメニューも気にするようになっていました。実は果物にも、けっこう糖分が含まれているんですね。大好きな果物も控えることにしました。
できる限り、思いつくものがあれば、控えてみました。でも、結果は同じ。
こんなにがんばっているのに、血糖値が下がらない!
心が折れそうになりました。「大好きな甘いものも果物も我慢しているのに、なんで血糖値が下がらないんだろ」うと自問自答する毎日でした。先の見えないつらさと疲れ。糖分抜くと、疲れがとれない気がするのはわたしだけでしょうか。
原因は意外なもの!たったひとつの食べ物で血糖値が下がった
なかなか血糖値は下がらないし、おなかの赤ちゃんや出産への不安が募る中、ある日先生からこんなことを聞かれました。
妊娠してから、または最近になって、食べるようになったものってありますか?
それが、あったんです!
妊娠中に突然便秘になり、薬も出してもらっていたんですが、なるべく薬は飲みなくないと思って、食べ始めたものがあったんですよ。それは…
便秘予防で毎朝食べている「シリアル」
確かにドライフルーツが入っているから、甘くないわけじゃないけど…。穀物だし、食物繊維豊富で体にいいイメージしかなく、盲点でした。
とりあえず、シリアルをやめて次の血液検査にのぞむと、あっさり血糖値が正常値になりました。
血液検査で血糖値が高くなってかっら、原因が分かるまで約3ヵ月。おかげさまで、体重はそれほど増えずに産休に入ることができました。
「便秘のために体にいい」と食べ続けていたシリアルが、意外と糖分が多かったことに驚きました。
【まとめ】毎日食べるもので体はできていることを実感
その後、シリアルをやめ、甘いお菓子などもそのまま控えて、出産に。出産するまでは「不安」があったんです。血糖値は正常に戻っても、それまでの我慢生活を続けていました。おかげさまで、無事出産し、いよいよ「甘いもの解禁」と喜んでいたところ…
助産師さんから「食べたものが母乳になるから、食べ物には気を付けてね。甘いものも脂っこいものも」と衝撃の言葉が! 我慢できずに食べてしまい乳腺炎になり、助産師さんの言葉は正しかったことを身をもって実感しました。その結果、わたしの我慢生活は出産後も続くことになりました。
好きなものを好きなだけ食べられることって、幸せなんだな
いろいろな病気で食事制限をされている方もいらっしゃると思います。食べたいものを好きなだけ食べられないことは「つらい」。わたしの食事制限は「期間限定」だったので、わたしのつらさとは比べようがないほどだと想像できます。
また、我慢生活をしてみて、食事や口から入るものの大切さを改めて実感しました。大人になってからは、自分で自分の食べ物を選択できますが、子どもはそうはいきません。子どもに食べさせるものは、しっかり大人が責任をもって管理してあげなくては!と考えるきっかけにもなりました。
と同時に、子どものときから、家庭で「食育」をしっかり行っていきたいと思っています。いずれ自立したときに、自分の健康は自分で守れる子に育つように。
あれもこれも…といろいろ抱え込んでしまうと苦しくなることもありますよね。そこで、まずは、自分が今できることから始めていきませんか。
食生活を見直したり、子どもに3色(食育の基本)をゲーム感覚で教えたり、食べ物の大切さ(残さず食べること)を教えるのも大切です。中には、添加物チェックして、なるべく添加物が入っていないものを選ぶ方もいるのではないでしょうか。一人ひとりできることからが大事!無理をすると続きません。
あ、血液検査で突然血糖値が高くなったら、食べ物で下がる可能性もありますよ。食生活を見直してみてくださいね。
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