元小学校教員が教える。どこへも行かない!特別なことがなくても平気!夏休みの絵日記の書き方ポイント

小学校

昭和からずっと続く、夏休みの宿題の定番「絵日記」。令和になった今でも、低学年の宿題として出されることが多いのではないでしょうか。

ただ、昔と違い、夏休みの絵日記も、少し扱い方が変わってきています。そもそも、夏休みの絵日記って何のため?と疑問に思ったことはないですか?

一番の目的は、書いたり、表現したりすること。ひらがなやカタカナ、習いたての漢字などを使い、その日にあったこと、感じたことなどを絵とともに表現することができる魅力的なツールなのです。

作文だとちょっとハードルが高い子も、日記だと書くことがはっきりしているし、文字数も少ない。さらに、絵で表現できるので、文章で足りない部分を絵で補うことができます。逆に、絵が苦手な子は、絵を表現する練習になります。

親の立場からすると、「どこにも連れて行っていないと書くことがないのでは…」という気持ちになるかもしれませんが、それほど気にしなくて大丈夫です。

地域柄があるかもしれませんが、私が勤務していた関東圏の学校では、絵日記を掲示することはありませんでした。つまり、絵日記を読むのは、基本、担任だけ。絵日記を使ってエンカウンター(ちょっとしたゲーム)などを行うこともありますが、個々への配慮として、みんなの前で発表したり、廊下に掲示したりすることはありませんでした。

絵日記を読むのは、担任の先生!

となると、「夏休み、こんなことがあったよ~」と先生に伝える気持ちで書いてみるといいではないでしょうか。

どうですか?少し絵日記へのイメージが変わってきましたか。

では、ここから、実際に絵日記を書くときのポイントをお伝えしていきます。どこへも出かけない、特別なことがない「日常」を絵日記にかく方法です。

「今年は、どこにも行けそうにない…」「絵日記のために、何かしなくてはいけないかと思うと気が重い…」という方、ぜひ参考にしてみてくだいさいね。何気ない「今日」のことも、ちゃんと絵日記に書くことができますよ。

日常を絵日記に書くポイント① 一日の中で一番インパクトのあったことを探す

毎日を過ごしていると、特別なことは何もないように感じるかもしれません。でも、実際、同じような毎日でも、同じ日はまったくありません。実は、その感覚を子どものうちにもっておくことは、とても大切です。

何もないところにも、楽しさや驚きを見つけることができるようになるからです。

一日を振り返って、「今日、一番印象に残っていること、インパクトのあったこと、大事件、スクープは何?」と、お子さんがイメージをつかみやすい言葉を使って、問いかけてみてください。

夏休みではない日、学校から帰ってくると「ただいま~!お母さん、あのね、きょうね…」と話し出す子も多いのではないでしょうか。学校という場、毎日通っている「日常」の中でも、子どもたちは「楽しい」「びっくり」「すごい」という発見をしてくる名人です。

それは、夏休みでも同じ!いつも行く公園で発見したこと、はじめて逆上がりができたこと、自転車でいつもと違う公園へ行ってみたこと(子どもにとっては大冒険かもしれません)、お料理を手伝ったこと、育てているミニトマトが収穫できたこと…すべて「絵日記」で伝えたくなる内容です。

「あ、これ、友達に伝えたい!」「先生に教えたい!」そんな出来事を絵日記にすればOK!その日にあった「スクープ」をぜひ探してみてください。

日常を絵日記に書くポイント② インパクトのあった出来事だけを切り取って書く

絵日記というと、「朝起きて、朝ご飯を食べて、宿題をして…」と時系列で書かなくてはいけないと思いがちですが、そんなことはありません。

スクープだけを切り取って、書けばいい。伝えたいことだけ、伝えたいことに関連することを書いていけばいいんです。

文章をかくときの基本として「5W1H」というものがありますね。「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」の英語の頭文字をとったものです。

これを意識して書いていれば、だいたいわかりやすい文章になります。文章を書くことが楽しい子にありがちなのが、書きたいことがありすぎて、一文が長くなりすぎること。主語と述語がちぐはぐにあなってしまうことがあります。

一文を短く意識することで、読みやすい文章になります。また、文と文とつなぐ「接続詞」を使う練習にもなるので、一文を短めにするように意識してみましょう。

日常を絵日記に書くポイント③ 事実だけでなく、必ず気持ちを書く

出来事を書くことは得意!というお子さんもいるのではないでしょうか。でも、絵日記で一番読みたいことは、事実よりも、その出来事でどう思ったのか、どう感じたのかです。

必ず、自分の思いを書くようにしましょう。「びっくりした」「うれしかった」「おもしろかった」「すごかった」「たいへんだった」などは、低学年の子どもたちのよく使う言葉です。このままでも、もちろんいいのですが、より「その子らしさ」が伝わるためのテクニックが、実はあります!

それが、+αの気持ちを付け足すこと。

もし、「びっくりした」と子どもが書いたとします。それを見て、「びっくりしたっていろいろあると思うんだけど、どんなびっくり!?」と聞いてみてください。「ひっくりかえるくらいびっくりしたのか」「思わず、わぁって言っちゃうくらいびっくりしたのか」いろいろな「びっくり」があるはずです。

いくつか例を出してあげると、子どもは「自分にぴったりのびっくり」を表現することができると思います。それを絵日記に書くと、一気に「その子らしい」文章になりますよ。きれいな文章を書くことを意識するよりも、子どもらしい文章をめざすといいですね。

日常を絵日記に書くポイント④ 文章で書き足りなかったことを絵で補う

絵日記は、もともと文字数が少ないので、「もっと書きたいのに書く欄が足りない…」という子もいるはずです。そんな子には「書き足りなかったことは、絵で描こう」と声かけを!

できれば、書きたいことを短い文でまとめる力も必要ですが、それは学年があがってから意識していけばOK。中学年以上で、書く欄が足りない場合には、事前に書く欄を増やしたり(罫線を追記するなど)、紙を貼って2枚書けるように工夫したりする子もいます。

また、必要ないことは書かないことを意識するのも大事です。さきほどの②に書いたように、インパクトのある出来事だけを選んで書くと、文字数も少なくなります。

【まとめ】何も特別なことがなくても、絵日記は「特別」になる!

今まで、教員としてたくさんの絵日記を見てきましたが、その中でも忘れられない絵日記がいくつかあります。その多くが「日常」を描いたもの。

飼っていたカブトムシについて書いた子、一日お母さんをしてお母さんの大変さを実感した子、育てたピーマンを食べてピーマンのおいしさに驚いた子…

どれも、その子だけの「特別」を切り取った絵日記でした。読むだけで、心がほわっとあたたかくなるものでした。

どこかにおでかけしなくても、特別な出来事がなくても、何気ない「日常」の中の感動や発見、気づきを絵日記すればいい。それが大事だと思っています。

大人になると、何気ない「日常」は「何もない日常」に感じてしまいがち…でも、子どもの世界は違います。夏休み、ちょっと子どもに戻って、何気ない「日常」を楽しんでみませんか。もしかしたら、お子さんとは違った、あなただけの新しい発見があるかもしれません。

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育アドバイザー/WEBライター/元小学校教員×チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現在、フリースクールを構想中!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「頑張らない子育て」を実践☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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