本を読まない子でも夢中になる!子ども向け絵本&児童書

おすすめ本

「普段、まったく本を読まない…」

「すぐに飽きてしまって、読書が長く続かない」

というお悩みをよく耳にします。たしかに、本が好きな子はいくらでも読書しているけれど、本を読む習慣がない子や本の楽しさを知らない子はすぐに飽きてしまいがち。

小学校でも「図書」といって図書室で本を読む時間があります。最近では、授業時間が足りないなど、高学年になるとなかなか定期的な「図書」の時間をとることはむずかしくなっていますが…。

以前、小学校で担任をしていたときにも、「図書」の45分間、読書を続けるのがむずかしいお子さんもいました。読み聞かせの時間をつくったり、本を使ってアニマシオンという活動を取り入れたりして、「本が楽しい」と思えるような工夫をしていました。

今まで、たくさんの子どもたちを見てきた経験から、今日は「普段は本を読む習慣がない子でも夢中になって読む本」を紹介したいと思います。

実際に子どもたちが夢中で読んでいた本を紹介するので、はずれはないのではないかと思います。お子さんに「本を読む習慣をつけてほしい」と思っている方や本をプレゼントしたいけれど、どの本がいいのか悩んでいる方、よかったら参考にしてください。

【小学校低学年向け】かくれているものを探す絵本

小学校低学年に大人気の絵本です。いくつかシリーズがありますが、文字がたくさんある本が苦手な子どもたちには、特に人気でした。

本の中に隠れているものを見つけていくという単純なもの。

絵本のほとんどが絵。文字で書かれているものをその絵の中から探すだけなのに、これがなかなか見つからないんです。それを友だちと一緒に見つけていく作業が楽しい!

文字が少ないため、すでに本に苦手意識のある子にもぴったりだと思います。また、絵の中から探すことで、目の動きや視覚をきたえることもできる!そして、集中力がつきますよ。この本を開いているときは、とっても静かだったり、じっと座っていられたり…そんな効果も期待できるかも。おすすめです。

代表的な「ミッケ」シリーズ。1冊ずつでも購入できます。「どこ?」シリーズは、うちの娘が夢中です。

【小学校低学年向け】知育の延長で楽しい!巨大迷路

これも、図書室で大人気の絵本でした。大型絵本なので、友だちと一緒に遊ぶこともできます。迷路ができると達成感もあります。文字がまだスラスラ読めない幼児からでも、楽しめる絵本です。

読書は苦手…という子どもたちでも、迷路なら好き!という子もいますね。本好きになるきっかけは、どんなものでもかまわないと思います。本が好きになることで、「次は別の本を読んでみよう」という行動につながる。迷路はゲーム要素が強いので、ゲーム好きな子などにも人気の高い本です。

お子さんの興味のあるものを選ぶといいですね。迷路といっても、いろいろな種類がありますよ。

【小学校低学年向け】頭が柔らかくなる!なぞなぞ本

なぞなぞやクイズの本も、子どもたちは夢中になって読みますね。そして、読んだら、誰かに問題を出したくなる。コミュニケーション手段としても、使える本だと思います。なぞなぞの答えを考えるときには思考力や想像力を使います。

本を読むというと、どうしても物語や伝記など長編をイメージしがちですが、なぞなぞも立派な本。文字を読んで、それを理解しないと答えは考えられません。また、友だちに問題を出すにしても、文字を読みながら問題を出す。読む練習にしっかりなっています。

なぞなぞ本に興味のある子は、だじゃれ絵本も好きかもしれませんよ。

【小学校低・中学年向け】好きなものがはっきりしている子には「図鑑」

自分の興味のあるものや好きなことがはっきりしている子には「図鑑」もおすすめです。小学校の図書室にも、たくさんの図鑑があります。図鑑というと、生物や科学系のものを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、最近ではいろいろな種類の図鑑があります。

スポーツ好きな子にはスポーツ関連の図鑑、身の回りのマークをまとめた図鑑や昔の暮らしの図鑑など、たくさんの分野から図鑑は出ています。

図鑑のいいところは、イラストや写真だけでなく、文字を読むことが自然にできるところです。興味があるからこそ「もっと知りたい」という気持ちから、自然と書かれている内容に注目するようになります。もちろん、イラストや写真を眺めているだけでも楽しい!

「これが好き」「これをもっと知りたい!」というものがはっきりしている子は、図鑑は長く楽しめるものだと思います。

【小学校中学年向け】みんな大好き!かいけつゾロリシリーズ

読み物の中でも人気が高いのが「かいけつゾロリ」シリーズです。シリーズものは、時代によってたくさん出版されていますね。わたしも、小学生のとき、好きなシリーズがありました。

かいけつゾロリのすごいところは、とにかく冊数が多いところ。いろいろなお話が出ているので、一度はまると「次も次も」と読みたくなるようです。

普段、読書をする習慣がなかった子が「かいけつゾロリ」にはまって以来、読書をする習慣がついたということも実際にありました。それほど、子どもの心をつかんで離さない魅力があるのでしょう。

ただ、はまるとかなりの冊数になるので、購入するよりも図書館で借りて読む方がいいですね。

【小学校中学年向け】読み漁るように夢中になる!サバイバルシリーズ

マンガが本と言えるのだろうか…という声も聞こえてきそうですが、学校の図書室にも学習マンガは置いてあります。その中で、ものすごく人気が高かったのが、サバイバルシリーズ。

普段、体を動かしていないといられないようなアクティブな子どもたちが、じっとしながら夢中で読んでいた姿が今でも忘れられない、衝撃のシリーズです。

いろいろなテーマがあるので、興味のあるテーマを選んで繰り返し読んでいる子が多く見られました。マンガというと、どうしてもイラストが多く、娯楽的なイメージかもしれませんが、サバイバルシリーズは文字も多く、知識も得られる。かといって、「文字がぎっしり」というわけではないので、読書が苦手な子でもすんなり読めてしまいます。とても、バランスのいい学習マンガです。

【まとめ】興味のあるものを選ぼう!きっかけがあれば、読書の楽しさを実感できる。

本が好きか嫌いか…これは、本を読む楽しさを実感したことがあるかどうかの違いではないでしょうか。本の楽しさを実感する方法の一番は、読み聞かせですね。でも、「小学校に入ったら、読み聞かせをしなくなった」という方もけっこう多いようです。

小さいころに読み聞かせをしてもらい、本の楽しさを実感できている子は、小学校に入ると、自分で読むようになっていきます。

でも、小学校に入っても本の楽しさを実感できていない子には、まずは「本の楽しさ」を感じられることが大事!

「小学生なんだし、絵本ばかりじゃなく、もっとページ数の多い本を読ませたい」

という気持ちはよく分かります。でも、本の楽しさを知らない子が、急にページ数の多い本を与えられたらどんな気持ちになるでしょうか。「本、読むのいやだな」ってなると思いませんか。

子どもが「本って楽しい」「本ってすごい」って思うことを、まずは大事にしましょう!

そのためには、子どもの興味のあるもの、好きそうなことに結びつけて本選びをすることが重要です。学校の図書室で読んだ本が楽しくて、誕生日プレゼントにその本のシリーズを買ってもらったという子もいました。何がきっかけで本好きになるのか、分かりません。

ぜひ、お子さんの視点で、気持ちに寄り添って、本を楽しんでみてくださいね。ちなみに、親が読書する姿を見せることもいい影響を与えますよ。

プロフィール
ぶあ
ぶあ

教育コンサル・アドバイザー/WEBライター/チャイルドコーチ
10年以上の小学校教員経験&コーチングを活かした子育てを実践しながら、その経験をもとにコーチング子育て、おうちで使えるコーチング法など、オリジナルメソッドを公開中。現役時代には発信できなかった「教師の本音」、若い先生たちに伝えたい「ちょっとしたノウハウ」を伝授!
子育ても生き方も、もっともっと自由でいい!まわりの「ものさし」に合わせるのではない、肩の力をぬいた「子育て」「教育」が必要☆
旅大好きな昭和アナログ世代。結婚して子どもが生まれても、旅人魂は変わらず。夢は「旅するように生きること」。

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