子育てをしていると、わけもなく機嫌が悪い日ありませんか。
え~!? それで泣く?
ただ泣きたかっただけなんじゃ?
我が子もそんな日があります。
子どもがわけもなく泣きたくて仕方がない日、一緒に泣きたくなりますよね。
そんなときは、好きなだけ泣かせてあげるのもありだと思います。
今日は、我が家が試している「わけもなく泣きたい子どもへの対応法」をお伝えします。お子さんの性格や状況に合わせてアレンジしてみてくださいね。すべての子どもに効果があるとは断言できませんが…よかったら、参考にしてください。
【はじめに】大人でもありませんか。わけもなく、泣きたくなる日…
「これ!」という原因がはっきりしていないけれど、なんとなくイライラすること、疲れがたまりすぎて余裕がなくなること、大人でもありますよね。心と体がエネルギー不足になると、わけもなく涙が流れたり、泣きたくなったりすることがあります。
思い返すと、わたしは子どものころからそういう傾向がありました。普段、感情を表に出すタイプではなかったので、気持ちを心の中にしまい込んで、心がいっぱいになると「パ~ン」と破裂する。そのタイミングで、わけもなく泣きたくなる。大人になってからは回数は減りましたが、その感覚は今でもあります。
大人でも起こるんだから、子どもにも、そんな日があるのはおかしなことではない。
そう思えると、泣きたくて仕方ない子どもに対するまなざしも、すこし変わってくるのではないでしょうか。
【対応法①】今日は「泣きたい日」なんだと気づいたらすること
朝、起きたあと編
子どもが、朝からぐずぐずしている日ありますよね。
そんな日は、あまりあれこれ言わないようにしています。「朝やらなくてはいけないことは、分かっているからできるよね?」とだけ声をかけて、見守るように。ぐずぐず、イライラな子にとって「あぁだ、こうだ」と言われるのは最も嫌なこと。
その分、親は笑顔で知らん顔。(無視ではありませんよ)。いつも通りに笑顔で接するように心がけています。様子を見ながら、気分がまぎれるようなおもしろい話をしたりもします。
朝から「何かあったの?」と深刻に話してしまうと、時間に追われ最後は急き立てるようになってしまうこともあるので、うちでは朝はスルー。もちろん、時と場合にもよりますが、じっくり話を聞きたいときは、夜時間をとるようにしています。
帰宅後編
帰宅後に、ぐずぐず、イライラが見られる場合もありますね。その場合は、何か原因があることが多いです。幼稚園・保育園・学校で何かあったとき、自分から話せる場合は「何かあった?」と話を聴くようにしています。
でも、子どもの場合、「これ」といった原因がなく、ただ疲れただけ、がんばりすぎただけでも、イライラすることがあります。
家でイライラを発散できることは、マイナスなことばかりではありません。外でがんばっている分、家で「素の自分」を出せる、甘えることができるから、ぐずぐす、イライラを出せるんです。
「今日は、疲れたんだね」という日には、発散させることも必要だと思います。
【対応法②】泣きたいときは、泣いてもいいことを伝える
突然ですが「泣くことはだめなこと」ですか。
わたしは、泣きたいときは泣いてもいいと思っています。それは、子どもに限らず、大人もです。
なぜか、泣くことはあまりよくないようなイメージありますが、「泣く」ことも大事な感情表現のひとつ。泣きたいときは我慢せずに泣いてしまった方が、すっきりすることもあります。子どもにも、
泣きたいときには泣いてもいい
と伝えています。
【対応法③】泣いてもいいけれど、泣き方は子どもに考えさせる
泣きたいときは、泣いてもいい。ただし、「泣くことでまわりに迷惑がかかるような泣き方はどうだろう?」と子どもに考えさせるようにしています。
たとえば、泣くだけじゃなく、ものにあたる。これは、ものがあたってけがをしたり、ものが壊れたり、危険が伴います。人にあたるのも同じこと。
大声で泣き叫ぶ。近くにいる家族はどんな気持ちになるだろう。近所のおうちの人はどうだろう。と問いかけます。
泣くことを我慢させるのではなく、泣き方を考えさせるようにしています。子どもがぐずって、泣き出すと、親もイライラしてくることがありますよね。それって、泣いていることが原因ではなく、泣き方に原因があると思いませんか。
「どうやって泣いたらいいのか」子どもが自分で考えられるようになれば、子どもが泣いていても、親は冷静に見守ることができるようになります。
といっても、我が子は5歳児。まだ、ときには全身で泣くこともありますが、ものや人にあたることはないし、長泣きもしなくなったので、長い目で見守りたいと思っています。
【対応法④】話は泣き終わってから、ゆっくり聴く
泣いている最中に「どうしたの?」と話を聴こうとしても、何を話しているのか分からないことありますよね。泣いている間は、話は聴かないことにしています。それは、娘にも伝えています。
泣くのが終わってから、ゆっくり話そうね
とだけ伝えます。これを伝えないと、子どもは「無視されている」と孤独感を感じ、さらに泣き続けたり、アピール泣きをしたりすることがあります。この一言を伝えておくことで、「泣き止んだら話ができる」という安心感にもつながります。
何回か繰り返せば、子どもは「泣いている間は話せない。泣き止んだら話を聴いてもらえる」と分かるようになります。娘も、泣くときは泣きますが、涙をふいて気持ちを切り替えたら「さっきね…」と話しはじめるようになりました。
特に理由がないこともあるので、そんなときは泣くだけ泣いたら、何もなかったかのように楽しい話をすることもあります。
【まとめ】泣くことは悪いことではない。
「泣く」ことは、赤ちゃんだけが許されたことだとは思っていません。言葉が話せるようになっても、それでも言葉にうまくできない気持ちが「涙」になって流れることはあるはず。
大人だって、子どもだって、言葉でうまく表現できないこともあるし、心にため込んでいた感情が爆発することだってあります。
もし相手に何かを伝えたくて泣くのであれば、それは言葉で伝えた方が伝わります。でも、自分の心のバランスをとるために泣くのであれば、泣きたいだけ泣いてもいい。とわたしは思っています。ただし、自分のために泣くのだから、泣き方は工夫すること。
新卒のころ、仕事でうまくいかずによく家で泣いていました。「ちょっといろいろあったから、部屋にこもります」と親に伝えて、布団をかぶって泣きながら寝る。そんな日もありました。
泣くだけ泣いて寝たら、すっきりした
泣くことで、気持ちを切り替えることができることは実践済み。ときには、泣くことも大切です。
子育てをしていると、わけもなく泣き出す子を見てイライラすることもある。でも、それは、その子にとって大切なことなのかもしれません。わけが分からないからこそ「泣く」ことで解消しようとしているのかもしれません。
「泣き止みなさい」ではなく、「好きなだけ泣いていいけど、声のボリューム落とせる?」と声をかけてみてはどうでしょう。「泣きたいときって、あるよね~」と声をかけると、はっとした顔になるかもしれませんよ。
わけもなく泣きたい子への対応法、少しでも参考になればうれしいです。
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