娘が年長になり、保育園を通して学研「よいこのがくしゅう」を購入することになりました。
実際に読んでみる前までは、「保育園で一括購入じゃなかったら買わないかも」と思っていました。というのも、我が子は幼児雑誌を長く楽しめる子。毎月買わなくても、特別なときに購入したものをずっと愛読しています。
幼児雑誌と似たようなものなら、毎月購入はどうなのかな…。
というのが、読む前の印象でした。
ところが、実際に「よいこのがくしゅう」を子どもと一緒に読んでみると、幼児雑誌とは明らかに違う点がいくつかありました。そして
これなら、月刊購読もありだな
という気持ちに変わりました。
「今現在、幼児雑誌を毎月購入している方」「月刊本に興味がある方」「幼児雑誌と月刊本の違いを知りたい方」には、少しお役にたてるのではないかと思います。よかったら参考にしてみてください。
それでは、実際にわたしが5歳児と読んで感じた「幼児雑誌と月刊本との大きな違い」を説明していきますね。
その① 値段&ボリュームが違う
幼児雑誌といっても、本当にたくさんの種類が出ていますね。我が家で購入したことがあるのは、その一部にしか過ぎません。
一般的に、幼児雑誌の値段は、800円前後が多いですね。何よりも付録が魅力的。中身も子どもが工作をしたり、絵をかいたり、めいろやゲームなど知育に関連することもたくさん詰まっています。
一冊で長い時間楽しめるメリットがありますね。だから、旅行に行くときのお供にもぴったり! 機内でずっと読んでもあきないボリュームです。
一方、「よいこのがくしゅう」は、450円。ページ数も34ページと少なく、厳選された内容になっています。ページ数は少ないですが、何度めくっても切れないような丈夫な紙が使われています。
また、考えられたトピックで構成されています。また、年間を通して掲載内容が組まれているので、継続することでメリットがでてきます。その分、一冊分のボリュームは少な目です。
その② キラキラしていない
幼児雑誌の一番の魅力は、子どもが惹きつけられるキャラクターの存在。アニメの主人公やキャラクターたちが、全面に出され、子どもはそこに惹かれていきます。付録がほしくて購入するというパターンもあるかもしれませんね。キャラクターのシールも我が子は大好きです。
「よいこのがくしゅう」はシンプル。キラキラしたキャラクターは出てきません。一応、キャラクターが数人登場していますが、それが全面に出てくることはありません。さりげない存在感です。
キャラクターの魅力は薄い分、すぐ飽きてしまうのではないかと思っていましたが、そんなことはないようです。中身を何度も読んでいる我が子。内容に食いついているのが分かります。キラキラはしていませんが、ちゃんと子どもを惹きつける内容になっています。
その③ カリキュラムがしっかりしている
はじめにも書きましたが、我が家では幼児雑誌を定期購読したことがありません。飛行機用とか、がんばった賞とか、何かの機会に単発で購入していました。
単発で購入しても、何も問題がないのが、幼児雑誌のよさともいえますね。毎月の一冊で内容が完結しているため、何月号を買っても特に問題はありません。
逆に、「よいこのがくしゅう」はカリキュラムが組まれているので、定期購読するメリットが高いといえます。毎月少しずつ積み上げていくことで得られるものが多くなります。
たとえば、「かな」では、一年かけてひらがなをすべて学ぶように計画されています。それ以外にも「生活」や「気持ち」「お仕事」など、それぞれの分野で一年間でこんなことを学んでいくというのが、はっきり明記されています。
途中から定期購読しても問題はありませんが、ちょっともったいない気がします。できれば、4月から年間を通して購入していくことをおすすめします。
その④ 子どもと対話できるトピックがある
「よいこのがくしゅう」の中で、特にいいなぁと思ったものが、これです。
「自分だったらどうする?」「どんな気持ちなのかな?」とか考えるトピックがたくさんあること。
困ったときにどうするのか、子どもなりに考える時間になります。また、絵を見て、気持ちを想像することもできるようになっています。つまり、思考力や判断力につながる工夫がされているんです。
そして、このトピック、子どもが一人でできるものではないんですね。聞き役の親が必要。親子で対話することがとても大事だなぁと感じました。
「あ、こんなふうに考えるんだ」「ちゃんと周りの子の気持ち、わかっているんだ」と、普段の生活では見えない子どもの内面が見えます。
何度も読み返している我が娘。以前の問いかけでは気づかなかったことに気づくようになったり、前とは違った考え方ができるようになったり、子どもの成長を感じることができるのもよかったなぁと思います。
その⑤ 気の利いた「しかけ」がある
しかけといえば、幼児雑誌のしかけの多さはすごいですね。子どもを飽きさせない工夫があちらこちらにみられます。
全体的には、視覚に訴えるものが多いように感じます。はさみやのりを使った指先あそび、色やかたち遊び、めいろ、読み物、クイズなど、本当にたくさんで子どもの興味をひくように作られています。
一方、「よいこのがくしゅう」は幼児雑誌に比べると、視覚に訴えるしかけは少ないです。でも、触らないと気づかないもの、こすってみると匂いがするものなど、おもしろい「しかけ」が隠れています。
うちの娘は、裏表紙の「世界地図の迷路」が気に入ったようです。世界地図の一部が迷路になっているのですが、その地図が次の号に続くしくみになっています。
一年間分をつなげると、世界地図が完成するようにできているんです。新しい号が来ると、一番に裏表紙から始める娘。すでに、来月号を楽しみにしています。
気づかなければ、気づかないままかもしれない。でも、気づいたときに、子どもが「あれ?」と興奮するような「しかけ」。大人も楽しめるものになっています。さりげないしかけに、出版社のこだわりを感じます。
【まとめ】教育的に考えると「よいこのがくしゅう」は読む価値あり!
想像以上によかった!
これがあったら、幼児雑誌はちょこちょこ購入しなくていいかな。
じっくり子どもと読み始めてみて、「いいものだな」と分かりました。
娘は絵本のように繰り返し読んでいます。さらに、登場するキャラクターが気に入ったようで、絵を描いて喜んでいる姿を見ると、「キラキラしているものだけに惹かれるわけではない!」ということが分かりました。
教育的に考えると「よいこのがくしゅう」は定期購読する価値があると感じています。
ほどよい量、紙質、内容、値段。総合的に続けたいと思えるもの。
ただ、これは我が子に合っていたからなのかもしれません。それに、もしこの「よいこのがくしゅう」を購入するのであれば、ぜひ対話をしながら一緒に読むことをおすすめします。
「対話する時間がない」「できるだけ長い時間一人読みしていてほしい」「キャラクターのキラキラ感がないとあきちゃう」という場合には幼児雑誌の方がいいと思います。
うちも、もしこの先旅行に持っていくなら、幼児雑誌を単発購入します。でも、普段読むため、定期購入するなら「よいこのがくしゅう」は、ちょうどいい!
幼児雑誌とはだいぶ違う内容だった「よいこのがくしゅう」。
通信教材のようなお勉強っぽくもなく、絵本のような読み物だけでもない。いろいろなことに興味が湧くような内容、さまざまな角度で考える力がつくようなトピックは、「よいこのがくしゅう」ならではのもの。
「ちょうど、そういうものを探していた!」という人にはぴったりだと思います。学研のHPでは、動画での紹介や試し読みもあるので、もし迷っている方がいたらのぞいでみてはいかがでしょうか。
月刊絵本に興味のある方は、こちらも参考にしてみてください。
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