子どもは熱をよく出します。我が娘も、ずいぶん丈夫になってはきましたが、中耳炎だったり疲れだったりと、時々「急な発熱」を起こします。
でも、もともと熱に強いのか、「39℃でも機嫌よい、食欲あり」という感じの子なので、触らなければ熱があることに気づかないことも。
「熱があっても、ぐったりしていなければ大丈夫」と小児科の先生にもよく言われます。発熱しても、
機嫌もいいし、水分も栄養もとれてるし、大丈夫!
ということが多いです。だいたい2~3日で、完全復活しますね。
それが、ある日突然、びっくりすることが起きたんです。
いつもの熱だな。はやく寝せて様子をみよう!
と寝かせたその夜。当然、大きな声で泣きわめいたかと思うと、今度は大笑い。何が起きたのか、わたしがパニックです。
今日は、そんな「突然の幻覚に驚いた体験談」を紹介したいと思います。「発熱の夜、そんなことあったなぁ」という方もいるかもしれません。また、まだ体験していない方は、これから同じようなことが起こるかもしれません。ぜひ、そのときに冷静に対応できるように、参考にしてくださいね。
【子どもの状態】発熱39℃ 体が痛い
保育園から帰ってきた夕方、突然の発熱でした。園では元気に過ごせたらしいのですが、家に戻ると「体があつい」「体が痛い」とうったえる娘。
それでも、水分もとれて、果物やゼリーなどを食べることはできました。一度、尿路感染症で入院したこともあるので、尿が出ているのかも確認。尿も出ていました。
緊急で病院に連れてかなくても大丈夫だと判断し、寝かせることに。寝るまでは「寒い」「暑い」を繰り返したものの、8時には就寝。
【夜中のパニック①】深夜12時に大声で泣きわめく
突然の大声で目覚めたのが、深夜12時。ワンワン泣き叫びます。
どこかが痛いのかと聞いても、「こわい」「ママの顔、こわい」と叫び続ける娘。わたしの顔が「どんなにこわいのか」と、真剣に鏡で確認してしまいました。
こわいって、言われても。
いつもの顔なんですけど…
途方にくれるわたし。
わたしではダメなことだけは分かったので、夫が対応することに。寝室の天井も指さして「こわい」と泣き叫んでいるので、リビングへ移動しました。ぬれたタオルで顔をふくと、少し落ち着いた様子になりました。でも、「ママはいや」というので、わたしはソファで離れて寝ることに。
【夜中のパニック②】夜中の2時に大笑いで暴れまわる
ようやく寝たと思ったのもつかの間、再び大声で目覚めます。
夜中の2時、今度は大笑いを始めました。あちこち指さして笑いまくる娘。
脳がこわれてしまったのではないか
と本当に心配になりました。
さらに、笑うだけじゃなく、笑いながらあちこち走り回っています。再び、夫が対応。ぬれたタオルで顔をふき、抱っこで寝かしつけ。
この2度目は、大暴れは短時間で終わり、すぐに静かに寝ました。
【翌朝の状況】何もなかったかのようにケロっとしている娘
その後も、ぐずぐずはするものの、泣いたり笑ったりすることはなく、朝を迎えました。
朝、起きると、何事もなかったかのような娘。熱もずいぶん下がり、食欲も戻りました。夜の記憶はうっすらあるらしく、「ママの顔がモヤモヤしてこわかった」と説明されました。
モヤモヤした顔でごめんね~
いつも、この顔だけど…
朝になると、モヤモヤしていないようでホッとしました。でも、夜中の娘の様子は心配だったので、小児科に連れていくことにしました。
【小児科の先生に聞いた】高熱で「熱せん妄」はめずらしくない
かかりつけの小児科の先生に、状況を説明して聞いてみました。
それは「熱せん妄」ですね。
子どもが高熱を出したときに起こるもので、珍しくはないよ。
朝とか昼間に起きたら、ちょっと心配だけど、夜寝ている間なら、心配しなくても大丈夫。
ただ、けいれんしていたら危ないから、そこだけは気をつけて!
インフルエンザでなるっていうのは、聞いたことあったんですが、風邪でもなるんですか。
インフルエンザも風邪も、高熱が出れば、同じことです。
熱で幻覚が見えたり、異常行動を起こしたりするのが「熱せん妄」。
普通の風邪でも、高熱の場合は起こることがあるからね。
なるほど!
安心しました。
心配していたことが、クリアになりました。
そして、自分も子どものとき「熱で夢にうなされていたこと」を思い出しました。
【まとめ】寝ているときならほぼ大丈夫。パニックにならずによく観察を!
実は、その後も「高熱」が出ると、「熱せん妄」を起こすことがあります。でも、一度経験しているので、
お、きた~!熱せん妄だぁ
と冷静に対応できるようになりました。
そして、我が子の熱せん妄には、傾向があることにも気づきました。どうやら、熱せん妄になると、母親であるわたしの顔が「モヤモヤ」して見えるようです。それが「ものすご~く、こわい」らしい。
熱せん妄が見られたら、わたしは娘には近づかず、夫が抱っこしたり、声をかけたりして対応。
熱が下がればせん妄は起こらなくなるし、けいれんなども起こしていないので、今のところは心配しなくて大丈夫。
知っているかどうかで、パニックにならずにすみますね。
分かったことは、インフルエンザ以外でも、熱せん妄は起こります。
冷静に観察しながら、対応することが大切!
自己判断は危険ですが、「熱せん妄」を知っていれば、冷静に対応できるはず。もちろん、他の病気の可能性もあるかもしれないので、かかりつけ医に相談したり、受診したりすることも大切です。
子どもは元気が一番! 健康であることに感謝です。
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